ホスト部ツイログ
【2人でベッドで寝ている時に、ハルヒが寒そうに縮こまっていたら】
(環ハル)
ハルヒの名前を呼んで、名前を呼ばれたハルヒが環の方を向くとキスする。だけどベッドの中だしハルヒも自分もパジャマだし部屋も暗いし夜だし…と色々考えてしまって逆に暑くなり、「…なんか暑いな」と環がそそくさとベッドを抜け出す。
(鏡ハル)
ハルヒを自分の胸に抱き寄せる。「…鏡夜先輩、心臓が……」と言いかけたところで鏡夜に早く寝ろと睨まれるから、「おやすみなさい」とハルヒが笑う。その後、先に寝たハルヒを見ながら「…お前だって心臓がうるさいだろ」と鏡夜が軽く頭を叩く。
(光ハル)
光がにやりと笑ったかと思えば、ハルヒをこそばす。こそばされたハルヒが「もう、やめてよー」と笑うから光もつられて笑って、結局そのままお互いにこそばし合うけど、ふと目が合うと「…何やってんだ僕ら」「本当だよ…」とまた笑い合う。
(馨ハル)
「ハルヒ、寒いの?」と寝かかっていた馨がハルヒに気付くと、ベッドの中で恋人繋ぎで手を繋ぐ。ハルヒは暖まってきたのかそのまま寝るけど、馨は手が暖かくなっていくにつれて目が覚めていってしまうからそれから馨が中々寝られなくなる。
(ハニハル)
ハニーがベッドの上にぎゅうぎゅうにぬいぐるみを並べる。空いているのは2人が寝る場所だけだけど、それでも狭いからぎりぎりまでくっついて寝る。それでもやっぱり狭いからハルヒを抱きしめて「おしくらまんじゅうしているみたいだね〜」とハニーが嬉しそうにしている。
(モリハル)
モリが無言で抱き寄せてくるから、「モリ先輩も寒いんですか?」「…まあ、そうだな」「やっぱり寒いですよね」と話していたら、ハルヒが自分の腕の中にすっぽり収まることに気付いたモリが、ハルヒをついついぎゅっと抱きしめてしまう。
【エイプリルフール】
(環ハル)
「ハルヒは俺のこと大嫌いってことは俺のことが大好きなんだな!?俺もハルヒが大好きだぞ!!」
ってハルヒに抱きつくから
「先輩、うざいです」
「うざ…!?それも嘘だなハルヒ!!?」
ってなるはず。
(鏡ハル)
「鏡夜先輩の弱点ってなんですか?」
「そんなもの俺にあると思っているのか?」
「…あー、やっぱりないですか」
「さあ、どうだかな。とりあえずお前には弱いぞ、ハルヒ」
「自分、ですか?」
「ああ。だが今日はエイプリルフールだからな。本当かどうかはわからんぞ」
と鏡夜がにやりと笑う。
(光ハル)
「ハルヒ、なんか嘘ついて。ほら、今日ってエイプリルフールだからさ」
ってハルヒに無茶振りした光が、
「嘘…うーん……あ、じゃあ光。大嫌い」
って言われて嘘のはずなのに思った以上に光がダメージ受けてしまう。
だけど後から、あれ?大嫌いってことはハルヒってば僕のこと大好きなんじゃんって光はニヤニヤするし、ハルヒは恥ずかしくなったのか光と目を合わせてくれなくなる。
(馨ハル)
「ハルヒ、嫌い」
って馨が真顔で言うと、ハルヒは
「へー」
って答えてそのまま家事を再開するから
「嘘だからね!?」
って慌てて馨が訂正すると
「わかってるよ」
ってハルヒが笑う。
【ハルヒが勉強していたら】
(環ハル)
勉強しているハルヒをニコニコしながら環が見てるから「…見すぎです」とハルヒが照れるのが環ハル。ちなみに言われてもなお見続ける。
(鏡ハル)
ハルヒの隣でパソコンを触ってたはずの鏡夜がいつの間にか頬杖ついてハルヒを見ているからハルヒが顔を背けると「どうした」と鏡夜が笑うのが鏡ハル。
(光ハル)
「勉強なんて後でいいじゃん」とハルヒにちょっかいを出す光を最初は鬱陶しがるけど少ししてハルヒも勉強をやめると楽しそうに話し始めるのが光ハル
(馨ハル)
ハルヒの隣で本を読んでた馨が、ハルヒの勉強が一段落つきそうになったら「ハルヒ、おつかれさま〜」と飲み物入れてくれるから一緒に休憩するのが馨ハル
双子+ハルヒで何故か一緒のベッドで眠ることに。双子の間がハルヒ。
双子は楽しくてハルヒにたくさん話しかけて寝かせてくれないからハルヒも話に付き合う。
たくさん話して眠たくなってきた双子はそろそろ寝ようとハルヒに言うけど、ハルヒは「話してたせいで目覚めたんだけど…」と眠くはない様子。
「ハルヒ寝ないの?」「眠くないんだもん」「え〜僕もう眠いんだけど」「自分ももう少しして眠くなったら寝るから先に寝てていいよ」「ハルヒと一緒に寝たいの!」「そうそう!ハルヒ!」
双子にじっと見られたハルヒは「…わかったよ、自分も寝る」と目を瞑る。
だけどやっぱり寝られないハルヒは、「羊でも数えようかな」と羊を数え始める。そんなハルヒの顔を双子が覗き込む。
「ハルヒ、何ブツブツ言ってんの」「羊数えてるの」「数えてどうするんだよ?」「早く寝られるんだよ」「あー、それ知ってる!それって英語で羊と寝るっていう単語の発音が似てるから寝られるんでしょ?」「そうなんだ?」「じゃあ日本語じゃ意味ないんじゃないの」「……うーん、そうかも。まあでもいいや、これでも寝られるし」「なんかハルヒいい加減〜!」「寝られたらいいじゃん」「まあそうかもだけど…」「あ、じゃあ僕たちも一緒に羊数える!?ハルヒと一緒に寝られるんじゃない!?」
「それいいね!ほらハルヒから!」「ふふ、結局2人もするんだ。…じゃあ、羊が1匹」「次、僕ね!羊が2匹!」「羊が3匹。……これ、何匹まで数えられるかな」「うーん、どれくらいだろ。あ、羊が4匹」「いつまででも数えられそうだよなぁ、羊が5匹!」「僕もそんな感じする。羊が6匹」
っていう感じで双ハルが羊を数えるだけ(思いついた所のみ)
たまごっちを手に入れて、育て始めた環。
お世話するため、そして可愛いから片時も離れたくなくて、学校にもこっそり連れてきてお世話していたら、双子が「殿が遊んでくれない」とつまらなくてブーブー言い始める。そんな双子は環のたまごっちを、環には内緒で預かって代わりにお世話をし始める。
双子は環のたまごっちをお世話をしていくうちに段々自分たちもハマっていって、自分たち用のたまごっちを買い、環のものは環に返す。
無事に返ってきてよかったもののレアなたまごっちになってるから、自分で育てたかったと複雑な環。
しかし環のことはどうでもよくなった双子はたまごっちに夢中。ついでにハニーとモリもハマる。
ホスト部の営業でも「光ってばたまごっちばっかりなんだもん…」「仕方ないだろ!……“かおる”って名前にしたら可愛くてたまらなくなったんだから…!」「光…」みたいなことをするから、お客様たちの中でも、「たまごっち…?」ってなって、結果学院で流行る。
鏡夜はそれに便乗して、ホスト部コラボのグッズとかを作り始めるし、ハルヒはそんな一連の流れを見て(この人たちってやっぱり本当は暇なんだろうか……)って思ってる。
【メーデー(5月1日、フランスでは大切な人にスズランを渡す日)】
環からスズランを渡されたホスト部
双子→嬉しいけど素直にありがとうとは言えなくて走り去りながら環にお礼を言う
ハニー→「たまちゃんありがとう!!」と勢いよく環に抱きつく
モリ→「ありがとう、環」と環の頭を撫でる
ハルヒ→花と環とを交互に見つめ「ありがとうございます」と嬉しそう
鏡夜→「環、俺たちもお前に渡したい物があるんだ。ハルヒ頼む」とハルヒに代表してもらって環にもスズランを渡す
驚いてる環に「殿!いつもありがとー!」と今度は素直に言えた双子や「たまちゃん大好きだよ〜!」とハニーを中心に飛びつくから環はもみくちゃ。ハルヒは双子に巻き込まれ、モリはまだ頭を撫で続けてる。鏡夜は巻き込まれないよう少し離れてその様子を見てる。
もみくちゃにされながらも起き上がった環が号泣してるから「あれ?やりすぎた?」「殿ー、ごめんね?」「環先輩、泣きすぎですよ」「だ、だって嬉しいに決まっているだろう!」「だとしてもお前は泣きすぎだ」「だねー」「…ああ」とみんなで笑う。
【光ハル】
いきなり鳴った雷に驚いたハルヒが、後ろから光の腰に抱き着く。「これだと雷の音は聞こえるじゃん。ほら、ハルヒ」光は自分に抱き着くハルヒの腕を緩めると、くるりとハルヒの方へと向いて、ハルヒの耳を塞ぐ。「これで大丈夫だろ?……って聞こえないか」自分に抱き着いたままのハルヒを見て笑う。
【環ハル】
洗濯物を干し終えて戻ってきたら、環先輩に座るように促された。先輩のニコニコした笑顔に少し不安を感じつつも、でもそれはいつも通りだからなと思って、言われた通りに座る。すると「ハルヒ!いつもありがとう!」とココアを渡された。粉を入れすぎたのかココアはとても甘かったけれど、先輩が自分のために作ってくれたのだと思うと、悪くないどころか、不思議なことに美味しく思えてくる。「ありがとうございます。美味しいです」「本当か!?庶民ココアにしてみたのだ!」嬉しそうに話す先輩を見ながらもう一口、ココアを飲んだ。今度は自分も先輩と一緒にココアを作ろう。
【光ハル】
「光って毎朝髪のセットしてるの?」突然、ハルヒにそう聞かれた光は「そうだけどそれがどうかした?」と軽く髪を触る。「いや面倒臭そうだなって。朝は忙しいのによく時間あるよね」「まあ僕らは車があるからさ」「あー、そうだったね…。でも自分は光のセットしてない髪も好きだよ」「…へー、そうなんだ」その時はそれだけ返して、「馨!ハルヒってば髪セットするのも面倒らしいよ!」「え〜、ハルヒ。もう少しちゃんとしないとダメだよ」「寝癖付けてるのとかもナシだからな!?」「…分かってるよ」と会話を終わらすけど、次の日には髪をセットせずに学校に行く。「あ、光、馨。おはよう」「おー、おはよ、ハルヒ」「ハルヒ、おはよー」「あれ?今日は髪セットしてないんだね?光」「…時間がなかったんだよ」「あれ?でも光、僕よりも早く起きてたでしょ?」「……起きてたけど考えすぎて時間がなかったんだよ!」「何を?馨、知ってる?」「さあ、なんだろね」前日にそのやり取りの一部始終を見ていた馨が意味ありげに笑うも、ハルヒは不思議そうに首を傾げているし、光は耳まで真っ赤になってる。
【ハルヒが髪を乾かさないで寝ようとしたら】
(光ハル)
「ハルヒ、髪乾かさないの?」「うーん…自然乾燥でいいかなって」「よくないよ。ほら、こっち来いよ。乾かしてやるから」「えー、いいよ。だって光、ボサボサにしそう…」「しないって。傷むし」「えー、でも、眠い」「はいはい、すぐ終わるからさ」
(馨ハル)
「ハルヒ、髪乾かすよ。ほら、こっち来て」「馨、乾かしてくれるの?」「だってハルヒはいっつも乾かさずに寝るデショ。髪痛むよ」「分かってるけど面倒で…」「そう言うと思った」「ごめんね、面倒臭がりで」「まあそのおかげで僕が乾かしてあげられるからいいけどね」
【一緒に買い物に行った後…】
そのまま駄菓子屋デート?するのが環ハルと光ハル
(環ハル)
駄菓子の多さ、安さに感動した環があれもこれもと決めかねているから「別に無理して今欲しいもの決めなくてもまた来ればいいじゃないですか」ってハルヒに言われて「また来てくれるのか!?」って環が嬉しそうにする。
(光ハル)
「いいもん見っけ!お金払うから小銭貸して、ハルヒ」ってお金を借りるとこそこそと何かを買いに行く光。「いいものって?」「ナイショ」って話しながら帰って、家に着いたら光が水道の所で何か作ってる。「ハルヒ、外行こうぜ」って腕を引かれたハルヒが外に出ると光が水風船をぶつけてくる。
(馨ハル)
馨ハルはその場でアイスを食べる。
「ハルヒ、アイス食べようよ」ってギリギリ太陽の光が当たらないスーパーの軒下で馨がハルヒを呼び止める。「家まですぐだよ?」「溶けたらもったいないじゃん」「…まあそうだけど」「だから、はい!半分こ」ってさっき買ったばかりの1袋で2つ入ってるアイス(個人的にはダブルソーダ希望)を2人で半分こして食べる。
(鏡ハル)
鏡ハルは喫茶店で休む。
「ハルヒ、喉が乾かないか?」「乾きましたけど…。鏡夜先輩のお口に合うものはここにはないと思いますよ?」ハルヒの言葉なんて気にせずに鏡夜はデパート内の地図を見る。「いい店があるじゃないか」とすたすた歩いていく鏡夜にハルヒもついていくと着いた先は喫茶店。アイスコーヒーを頼んで飲んでる鏡夜に、ハルヒが「鏡夜先輩もデパートのコーヒー飲むんですね」と言えば、「お前は俺をなんだと思ってるんだ。この店のコーヒー豆は有名だぞ」と鏡夜が穏やかな顔で笑う。
【光ハル】
「ハルヒ~!庶民ルールの3秒ルールってなんだっけ?」「落ちた物とかでも3秒以内ならセーフ、大丈夫ってやつだよ」「えー、ナニソレ。3秒でもダメじゃない?絶対汚いじゃん」「…違うよ、セーフだよ」「まあハルヒがいいならそれでいいけどさ。…あ!じゃあさ、ハルヒ!目つぶって!3秒間!」「…え〜、なんで?」「いいから!3秒ルール!」「……絶対に違う気がする」
そう言いつつもハルヒが心の中で3秒数えてる間にハルヒの頬に触れるだけのキスをする光。
「……やっぱり3秒ルールじゃないじゃん」とハルヒが頬を押さえても「だって、3秒はセーフなんだろ?」って光がニヤニヤしてる。
ハルヒ!
ハルヒに言いたいことがあるから、
僕らみんなであいうえお作文考えてきたんだ。
ハルヒにとってはいいことじゃないか?
喜ぶと思う。
だから最後までよ〜く聞いてね?
いくぞ!
ふ! 普通に見えて普通じゃない
じ! 自分を持っていて貫くことが出来る
お! 美味しいご飯を作れる
か! 髪は長いのも短いのも似合ってる。そんな
ハ! ハルヒには、
ル! ルンバを
ヒ! ひとつプレゼント!
……せーのっ!
ハルヒ、ハルちゃん、
お誕生日おめでとう!!
ふふ、ありがとうございます。大切にしますね。
その後
「でもいいんですか?こんな高価なもの…」「みんなで割り勘というやつをしたからな!」「ハルヒの売上からも出させてもらったぞ」「…これ自分の誕生日プレゼントなんですよね?」「そうだよ?」「ほらだから僕、ハルヒはいいんじゃないのって言ったじゃん!」「あ、ほらハルヒ!大トロ!!」「まあまあハルちゃん。僕たちお祝いする気持ちはたくさんだからさ」「ハルヒの笑った顔の方がいい」「環が張り切って考えた企画だからな、アラがあっても仕方がない」「殿、これでハルヒが楽になるぞ!って自慢げだったもんね」「そうそう!だからたくさん遊べるって」「…そうだったんですね、前から気になってたから嬉しいです。本当に大切に使いますね、ありがとうございます。……あのそれから、大トロ食べてもいいですか?」「もちろんだ!今日はハルヒの誕生日だからな!!」
【環ハル】
環がハルヒに「ハルヒ、今日は何の日か知っているか?」と聞くと、「2月14日ですよね」と言って環から顔を背けるハルヒ。「そうだ!だからバレンタインなのだ!日本では女の子から男の子にチョコを送る日なのだろう?」と嬉しそうにハルヒへと環が手を伸ばす。そんな環には構わずハルヒは「そうですね」とだけ返事をして他のホスト部員の所へ。ハルヒの後に続いてとぼとぼと環がやって来たのを見た鏡夜が「ホワイトデーのお返しは3倍返しがいいらしいな」と笑うと、「…それじゃあ自分は、300円くらいのお返ししか貰えませんね」と赤面したハルヒが呟く。
【環ハル】
花火大会に行ったら、環が大勢の人の前で「たまや~!」と叫び出すもんだから慌ててハルヒが環の手を引いてその場を後にするのが環ハル。
「ハルヒ、花火見ないのか?」「あんなに花火よりも自分たちの方が注目されてたら花火なんて見てられませんよ…」「でも花火を見たら叫ぶものなんだろう?」見るからにしょんぼりする環に、ハルヒはふっと笑うと「こっちの公園からも花火は見えますから」と環を公園に連れて来て「ここなら人がいないからゆっくり花火が見られますね」と笑う。「おぉ!ハルヒ!顔になってるぞ!すごいな!!」その後やっぱり嬉しそうに、たまやーと叫ぶ環に「ほら、ハルヒも」と促されると誰もいないからいいかと思ったハルヒも遠慮がちに、たまやーと言う。
花火が終わりニコニコする環「そんなに良かったですか?」「ハルヒとずっと手を繋いでられたからな」繋いだ手を見せられるとハルヒも満更ではなかったらしく「…今度は手持ち花火でもしましょうか」とハルヒがはにかむ。
【クリスマス】
(環ハル)
環先輩がうちに持ってきたクリスマスツリーはものすごく大きい。狭い部屋を更に狭くするくらいには。「…先輩、くっつきすぎじゃないですか」「俺じゃなくてツリーが俺にくっついてくるのだから仕方ないだろう」そんなつもりはなくとも肩が触れ合う度に、触れた部分が熱くなる。赤いオーナメントに映った先輩の顔も自分の顔もまた赤かった。キラキラと輝くツリーを眺める先輩は、いったいどんなことを考えているのだろうか。
(光ハル)
「ハルヒ!サンタのカッコしない?」「…えー」「僕もするから!な?お揃い!」楽しそうな光に根負けしてすることになったサンタの格好。ハルヒはこれな!と渡された服に着替えたものの足元が寒い。「…わー、ミニスカート。冬なのに」そう呟きながら少しでもスカートの裾を伸ばすべく引っ張ってみても伸びてくれる気配は全くない。「光、本当にこれであってる?」「お、ハルヒ。着替え終わったの?」「終わったけど…」おずおずと光の前に出ていけば、光はモコモコと暖かそうなサンタの服を着ていた。「光これ寒いんだけど」「だから僕はこの服着てんじゃん。ハルヒを暖めるためにさ」にっと笑った光に手招きをされる。きっとこんな格好でいるのは家の中だけだと思いたいけれど、それでもやっぱり恥ずかしくて。手をぎゅっと握りしめるともう一度スカートの裾を引っ張った。
【バレンタイン】
(環ハル)
「ハルヒ、14日は何の日か知ってるか?」「バレンタインですよね」そう言うなり顔を逸らしたハルヒを覗き込むと赤い顔をしていて、それがどうしたんですかと俺から視線を外した。「ハルヒ可愛い!」行事かどうかは関係なく俺はハルヒのことが毎日好きなんだよ、そんな想いを込めてハルヒを抱きしめた。
(鏡ハル)
「チョコはあまり甘くないのがいいかな」「はぁ、そうですか」鏡夜の言葉に、ハルヒは家事を行う手を休めることなく返事をする。「まあ無理にとは言わないがな」「さっきから何のことです?」素っ頓狂なハルヒに鏡夜は溜息をついた。「…それはわざとなのか?ハルヒ、お前は本当に鈍感なんだな」「なんですか、いきなり?」「分からないならそれでいい」「……?」首を傾げるハルヒの目には、今月のカレンダーと耳が赤くなっている鏡夜が同時に入ってきた。ようやく理解出来たハルヒは「わざとではなかったんですけど、分かりました」と笑った。
(光ハル)
「ハルヒ、バレンタイン期待してるからな」「えー作るの面倒だなぁ」「僕が喜ぶ顔が見たくないの?」「…そういうわけではないけど……」光とそんな会話をしたのがついこの間。相変わらず面倒だなとは思っていたけれど喜ぶ光を想像したらそんな光が見たくなって。「はい、光」「なにこれ?」「…チョコレート」へ〜とにやにやしながら自分を見てくる光は、やっぱり喜ぶ僕が見たかったんだなと笑うと、美味いじゃんと嬉しそうに笑ってチョコを食べていた。
(馨ハル)
「馨、これどうぞ」「ありがとう。これチョコレート?」そう聞くとハルヒの顔はみるみるうちに赤くなっていった。「…うん。父にあげたのと同じだけど」馨にはいつもお世話になっているからと付け足したハルヒは、じゃあまたねと足早にこの場から去ろうとする。「待ってハルヒ!」咄嗟に掴んでしまった腕は振り払われることなく、ハルヒをこの場に留めた。「…そんな顔されたら僕、勘違いしちゃうよ」「…勘違いなんかじゃないよ。父…は置いておいて、馨にしかあげてないから」こちらを振り向くと、ふふっと笑ったハルヒがとても綺麗で、思わず目を奪われた。
【ホワイトデー】
(環ハル)
「ハルヒ!」俺の腕の中でハルヒは恥ずかしそうに、なんですかと顔を逸らす。「先月はハルヒから好きだって気持ちを貰ったからな!今月は俺がおかしするのだ」ふふんと自慢げに笑えばハルヒが近付いてきて唇が触れる。「…ハ、ハルヒ?」「自分だってまだ送り終わってはないです」押さえた頬が熱かった。
(鏡ハル)
「鏡夜先輩、自分もあまり甘くないものが好みですから」「…いったい何のことだ?」本から視線を上げた鏡夜は目を細めた。しかしそんな鏡夜に臆することなくハルヒは言い返す。「何のことなのか、本当は分かっているんでしょう」「さぁ、どうだろうな」悪戯っぽい鏡夜の笑みを見たハルヒもまた笑った。
(光ハル)
「ハルヒ、今日は期待していいからな」「それじゃあ程々に期待しておくよ」「思いっきりしていいから!」「…はいはい」ふふっと笑ったハルヒにつられて光も力が抜けたように笑い出す。「僕がハルヒのことたくさん喜ばせてあげるからさ」耳打ちした光が頬にキスしたからハルヒは喜ぶどころではなかった。
(馨ハル)
「はい、ハルヒ。お返し」そんなの良かったのに、と呟くハルヒに半ば無理やり押し付けたのは小さなキャンディの詰め合わせ。ハルヒ、お返しにキャンディをあげる意味知ってる?なんてことは聞けないし意味を伝えることだって僕はまだ出来ないけれど「お返しはハルヒにだけだからね」これだけは忘れずに。
【テレビを観ていたハルヒが(俳優さんを見て?)「…あ、かっこいい」って言ったら】
「ハルヒは俺よりもこういうヤツの方が好みなのか?」泣きながらハルヒに近寄り顔をくっつけてくる環。
「…あぁ、この犬のことか?ハルヒも好きだな」ふっと笑って全く動じてないどころか何のことなのかお見通しな鏡夜。
「えーハルヒ見る目なくない?どう考えても僕の方がかっこいいじゃん」対抗心を燃やすと、ほら僕ならこんなことも出来るけど?とハルヒを抱き上げる光。
「確かにそうだけど…ハルヒは僕の顔が好きなのかと思ってた」顔を覗き込むとハルヒが視線を逸らしたから、…あ、やっぱりそうだよねとはにかむ馨
(環ハル)
ハルヒの名前を呼んで、名前を呼ばれたハルヒが環の方を向くとキスする。だけどベッドの中だしハルヒも自分もパジャマだし部屋も暗いし夜だし…と色々考えてしまって逆に暑くなり、「…なんか暑いな」と環がそそくさとベッドを抜け出す。
(鏡ハル)
ハルヒを自分の胸に抱き寄せる。「…鏡夜先輩、心臓が……」と言いかけたところで鏡夜に早く寝ろと睨まれるから、「おやすみなさい」とハルヒが笑う。その後、先に寝たハルヒを見ながら「…お前だって心臓がうるさいだろ」と鏡夜が軽く頭を叩く。
(光ハル)
光がにやりと笑ったかと思えば、ハルヒをこそばす。こそばされたハルヒが「もう、やめてよー」と笑うから光もつられて笑って、結局そのままお互いにこそばし合うけど、ふと目が合うと「…何やってんだ僕ら」「本当だよ…」とまた笑い合う。
(馨ハル)
「ハルヒ、寒いの?」と寝かかっていた馨がハルヒに気付くと、ベッドの中で恋人繋ぎで手を繋ぐ。ハルヒは暖まってきたのかそのまま寝るけど、馨は手が暖かくなっていくにつれて目が覚めていってしまうからそれから馨が中々寝られなくなる。
(ハニハル)
ハニーがベッドの上にぎゅうぎゅうにぬいぐるみを並べる。空いているのは2人が寝る場所だけだけど、それでも狭いからぎりぎりまでくっついて寝る。それでもやっぱり狭いからハルヒを抱きしめて「おしくらまんじゅうしているみたいだね〜」とハニーが嬉しそうにしている。
(モリハル)
モリが無言で抱き寄せてくるから、「モリ先輩も寒いんですか?」「…まあ、そうだな」「やっぱり寒いですよね」と話していたら、ハルヒが自分の腕の中にすっぽり収まることに気付いたモリが、ハルヒをついついぎゅっと抱きしめてしまう。
【エイプリルフール】
(環ハル)
「ハルヒは俺のこと大嫌いってことは俺のことが大好きなんだな!?俺もハルヒが大好きだぞ!!」
ってハルヒに抱きつくから
「先輩、うざいです」
「うざ…!?それも嘘だなハルヒ!!?」
ってなるはず。
(鏡ハル)
「鏡夜先輩の弱点ってなんですか?」
「そんなもの俺にあると思っているのか?」
「…あー、やっぱりないですか」
「さあ、どうだかな。とりあえずお前には弱いぞ、ハルヒ」
「自分、ですか?」
「ああ。だが今日はエイプリルフールだからな。本当かどうかはわからんぞ」
と鏡夜がにやりと笑う。
(光ハル)
「ハルヒ、なんか嘘ついて。ほら、今日ってエイプリルフールだからさ」
ってハルヒに無茶振りした光が、
「嘘…うーん……あ、じゃあ光。大嫌い」
って言われて嘘のはずなのに思った以上に光がダメージ受けてしまう。
だけど後から、あれ?大嫌いってことはハルヒってば僕のこと大好きなんじゃんって光はニヤニヤするし、ハルヒは恥ずかしくなったのか光と目を合わせてくれなくなる。
(馨ハル)
「ハルヒ、嫌い」
って馨が真顔で言うと、ハルヒは
「へー」
って答えてそのまま家事を再開するから
「嘘だからね!?」
って慌てて馨が訂正すると
「わかってるよ」
ってハルヒが笑う。
【ハルヒが勉強していたら】
(環ハル)
勉強しているハルヒをニコニコしながら環が見てるから「…見すぎです」とハルヒが照れるのが環ハル。ちなみに言われてもなお見続ける。
(鏡ハル)
ハルヒの隣でパソコンを触ってたはずの鏡夜がいつの間にか頬杖ついてハルヒを見ているからハルヒが顔を背けると「どうした」と鏡夜が笑うのが鏡ハル。
(光ハル)
「勉強なんて後でいいじゃん」とハルヒにちょっかいを出す光を最初は鬱陶しがるけど少ししてハルヒも勉強をやめると楽しそうに話し始めるのが光ハル
(馨ハル)
ハルヒの隣で本を読んでた馨が、ハルヒの勉強が一段落つきそうになったら「ハルヒ、おつかれさま〜」と飲み物入れてくれるから一緒に休憩するのが馨ハル
双子+ハルヒで何故か一緒のベッドで眠ることに。双子の間がハルヒ。
双子は楽しくてハルヒにたくさん話しかけて寝かせてくれないからハルヒも話に付き合う。
たくさん話して眠たくなってきた双子はそろそろ寝ようとハルヒに言うけど、ハルヒは「話してたせいで目覚めたんだけど…」と眠くはない様子。
「ハルヒ寝ないの?」「眠くないんだもん」「え〜僕もう眠いんだけど」「自分ももう少しして眠くなったら寝るから先に寝てていいよ」「ハルヒと一緒に寝たいの!」「そうそう!ハルヒ!」
双子にじっと見られたハルヒは「…わかったよ、自分も寝る」と目を瞑る。
だけどやっぱり寝られないハルヒは、「羊でも数えようかな」と羊を数え始める。そんなハルヒの顔を双子が覗き込む。
「ハルヒ、何ブツブツ言ってんの」「羊数えてるの」「数えてどうするんだよ?」「早く寝られるんだよ」「あー、それ知ってる!それって英語で羊と寝るっていう単語の発音が似てるから寝られるんでしょ?」「そうなんだ?」「じゃあ日本語じゃ意味ないんじゃないの」「……うーん、そうかも。まあでもいいや、これでも寝られるし」「なんかハルヒいい加減〜!」「寝られたらいいじゃん」「まあそうかもだけど…」「あ、じゃあ僕たちも一緒に羊数える!?ハルヒと一緒に寝られるんじゃない!?」
「それいいね!ほらハルヒから!」「ふふ、結局2人もするんだ。…じゃあ、羊が1匹」「次、僕ね!羊が2匹!」「羊が3匹。……これ、何匹まで数えられるかな」「うーん、どれくらいだろ。あ、羊が4匹」「いつまででも数えられそうだよなぁ、羊が5匹!」「僕もそんな感じする。羊が6匹」
っていう感じで双ハルが羊を数えるだけ(思いついた所のみ)
たまごっちを手に入れて、育て始めた環。
お世話するため、そして可愛いから片時も離れたくなくて、学校にもこっそり連れてきてお世話していたら、双子が「殿が遊んでくれない」とつまらなくてブーブー言い始める。そんな双子は環のたまごっちを、環には内緒で預かって代わりにお世話をし始める。
双子は環のたまごっちをお世話をしていくうちに段々自分たちもハマっていって、自分たち用のたまごっちを買い、環のものは環に返す。
無事に返ってきてよかったもののレアなたまごっちになってるから、自分で育てたかったと複雑な環。
しかし環のことはどうでもよくなった双子はたまごっちに夢中。ついでにハニーとモリもハマる。
ホスト部の営業でも「光ってばたまごっちばっかりなんだもん…」「仕方ないだろ!……“かおる”って名前にしたら可愛くてたまらなくなったんだから…!」「光…」みたいなことをするから、お客様たちの中でも、「たまごっち…?」ってなって、結果学院で流行る。
鏡夜はそれに便乗して、ホスト部コラボのグッズとかを作り始めるし、ハルヒはそんな一連の流れを見て(この人たちってやっぱり本当は暇なんだろうか……)って思ってる。
【メーデー(5月1日、フランスでは大切な人にスズランを渡す日)】
環からスズランを渡されたホスト部
双子→嬉しいけど素直にありがとうとは言えなくて走り去りながら環にお礼を言う
ハニー→「たまちゃんありがとう!!」と勢いよく環に抱きつく
モリ→「ありがとう、環」と環の頭を撫でる
ハルヒ→花と環とを交互に見つめ「ありがとうございます」と嬉しそう
鏡夜→「環、俺たちもお前に渡したい物があるんだ。ハルヒ頼む」とハルヒに代表してもらって環にもスズランを渡す
驚いてる環に「殿!いつもありがとー!」と今度は素直に言えた双子や「たまちゃん大好きだよ〜!」とハニーを中心に飛びつくから環はもみくちゃ。ハルヒは双子に巻き込まれ、モリはまだ頭を撫で続けてる。鏡夜は巻き込まれないよう少し離れてその様子を見てる。
もみくちゃにされながらも起き上がった環が号泣してるから「あれ?やりすぎた?」「殿ー、ごめんね?」「環先輩、泣きすぎですよ」「だ、だって嬉しいに決まっているだろう!」「だとしてもお前は泣きすぎだ」「だねー」「…ああ」とみんなで笑う。
【光ハル】
いきなり鳴った雷に驚いたハルヒが、後ろから光の腰に抱き着く。「これだと雷の音は聞こえるじゃん。ほら、ハルヒ」光は自分に抱き着くハルヒの腕を緩めると、くるりとハルヒの方へと向いて、ハルヒの耳を塞ぐ。「これで大丈夫だろ?……って聞こえないか」自分に抱き着いたままのハルヒを見て笑う。
【環ハル】
洗濯物を干し終えて戻ってきたら、環先輩に座るように促された。先輩のニコニコした笑顔に少し不安を感じつつも、でもそれはいつも通りだからなと思って、言われた通りに座る。すると「ハルヒ!いつもありがとう!」とココアを渡された。粉を入れすぎたのかココアはとても甘かったけれど、先輩が自分のために作ってくれたのだと思うと、悪くないどころか、不思議なことに美味しく思えてくる。「ありがとうございます。美味しいです」「本当か!?庶民ココアにしてみたのだ!」嬉しそうに話す先輩を見ながらもう一口、ココアを飲んだ。今度は自分も先輩と一緒にココアを作ろう。
【光ハル】
「光って毎朝髪のセットしてるの?」突然、ハルヒにそう聞かれた光は「そうだけどそれがどうかした?」と軽く髪を触る。「いや面倒臭そうだなって。朝は忙しいのによく時間あるよね」「まあ僕らは車があるからさ」「あー、そうだったね…。でも自分は光のセットしてない髪も好きだよ」「…へー、そうなんだ」その時はそれだけ返して、「馨!ハルヒってば髪セットするのも面倒らしいよ!」「え〜、ハルヒ。もう少しちゃんとしないとダメだよ」「寝癖付けてるのとかもナシだからな!?」「…分かってるよ」と会話を終わらすけど、次の日には髪をセットせずに学校に行く。「あ、光、馨。おはよう」「おー、おはよ、ハルヒ」「ハルヒ、おはよー」「あれ?今日は髪セットしてないんだね?光」「…時間がなかったんだよ」「あれ?でも光、僕よりも早く起きてたでしょ?」「……起きてたけど考えすぎて時間がなかったんだよ!」「何を?馨、知ってる?」「さあ、なんだろね」前日にそのやり取りの一部始終を見ていた馨が意味ありげに笑うも、ハルヒは不思議そうに首を傾げているし、光は耳まで真っ赤になってる。
【ハルヒが髪を乾かさないで寝ようとしたら】
(光ハル)
「ハルヒ、髪乾かさないの?」「うーん…自然乾燥でいいかなって」「よくないよ。ほら、こっち来いよ。乾かしてやるから」「えー、いいよ。だって光、ボサボサにしそう…」「しないって。傷むし」「えー、でも、眠い」「はいはい、すぐ終わるからさ」
(馨ハル)
「ハルヒ、髪乾かすよ。ほら、こっち来て」「馨、乾かしてくれるの?」「だってハルヒはいっつも乾かさずに寝るデショ。髪痛むよ」「分かってるけど面倒で…」「そう言うと思った」「ごめんね、面倒臭がりで」「まあそのおかげで僕が乾かしてあげられるからいいけどね」
【一緒に買い物に行った後…】
そのまま駄菓子屋デート?するのが環ハルと光ハル
(環ハル)
駄菓子の多さ、安さに感動した環があれもこれもと決めかねているから「別に無理して今欲しいもの決めなくてもまた来ればいいじゃないですか」ってハルヒに言われて「また来てくれるのか!?」って環が嬉しそうにする。
(光ハル)
「いいもん見っけ!お金払うから小銭貸して、ハルヒ」ってお金を借りるとこそこそと何かを買いに行く光。「いいものって?」「ナイショ」って話しながら帰って、家に着いたら光が水道の所で何か作ってる。「ハルヒ、外行こうぜ」って腕を引かれたハルヒが外に出ると光が水風船をぶつけてくる。
(馨ハル)
馨ハルはその場でアイスを食べる。
「ハルヒ、アイス食べようよ」ってギリギリ太陽の光が当たらないスーパーの軒下で馨がハルヒを呼び止める。「家まですぐだよ?」「溶けたらもったいないじゃん」「…まあそうだけど」「だから、はい!半分こ」ってさっき買ったばかりの1袋で2つ入ってるアイス(個人的にはダブルソーダ希望)を2人で半分こして食べる。
(鏡ハル)
鏡ハルは喫茶店で休む。
「ハルヒ、喉が乾かないか?」「乾きましたけど…。鏡夜先輩のお口に合うものはここにはないと思いますよ?」ハルヒの言葉なんて気にせずに鏡夜はデパート内の地図を見る。「いい店があるじゃないか」とすたすた歩いていく鏡夜にハルヒもついていくと着いた先は喫茶店。アイスコーヒーを頼んで飲んでる鏡夜に、ハルヒが「鏡夜先輩もデパートのコーヒー飲むんですね」と言えば、「お前は俺をなんだと思ってるんだ。この店のコーヒー豆は有名だぞ」と鏡夜が穏やかな顔で笑う。
【光ハル】
「ハルヒ~!庶民ルールの3秒ルールってなんだっけ?」「落ちた物とかでも3秒以内ならセーフ、大丈夫ってやつだよ」「えー、ナニソレ。3秒でもダメじゃない?絶対汚いじゃん」「…違うよ、セーフだよ」「まあハルヒがいいならそれでいいけどさ。…あ!じゃあさ、ハルヒ!目つぶって!3秒間!」「…え〜、なんで?」「いいから!3秒ルール!」「……絶対に違う気がする」
そう言いつつもハルヒが心の中で3秒数えてる間にハルヒの頬に触れるだけのキスをする光。
「……やっぱり3秒ルールじゃないじゃん」とハルヒが頬を押さえても「だって、3秒はセーフなんだろ?」って光がニヤニヤしてる。
ハルヒ!
ハルヒに言いたいことがあるから、
僕らみんなであいうえお作文考えてきたんだ。
ハルヒにとってはいいことじゃないか?
喜ぶと思う。
だから最後までよ〜く聞いてね?
いくぞ!
ふ! 普通に見えて普通じゃない
じ! 自分を持っていて貫くことが出来る
お! 美味しいご飯を作れる
か! 髪は長いのも短いのも似合ってる。そんな
ハ! ハルヒには、
ル! ルンバを
ヒ! ひとつプレゼント!
……せーのっ!
ハルヒ、ハルちゃん、
お誕生日おめでとう!!
ふふ、ありがとうございます。大切にしますね。
その後
「でもいいんですか?こんな高価なもの…」「みんなで割り勘というやつをしたからな!」「ハルヒの売上からも出させてもらったぞ」「…これ自分の誕生日プレゼントなんですよね?」「そうだよ?」「ほらだから僕、ハルヒはいいんじゃないのって言ったじゃん!」「あ、ほらハルヒ!大トロ!!」「まあまあハルちゃん。僕たちお祝いする気持ちはたくさんだからさ」「ハルヒの笑った顔の方がいい」「環が張り切って考えた企画だからな、アラがあっても仕方がない」「殿、これでハルヒが楽になるぞ!って自慢げだったもんね」「そうそう!だからたくさん遊べるって」「…そうだったんですね、前から気になってたから嬉しいです。本当に大切に使いますね、ありがとうございます。……あのそれから、大トロ食べてもいいですか?」「もちろんだ!今日はハルヒの誕生日だからな!!」
【環ハル】
環がハルヒに「ハルヒ、今日は何の日か知っているか?」と聞くと、「2月14日ですよね」と言って環から顔を背けるハルヒ。「そうだ!だからバレンタインなのだ!日本では女の子から男の子にチョコを送る日なのだろう?」と嬉しそうにハルヒへと環が手を伸ばす。そんな環には構わずハルヒは「そうですね」とだけ返事をして他のホスト部員の所へ。ハルヒの後に続いてとぼとぼと環がやって来たのを見た鏡夜が「ホワイトデーのお返しは3倍返しがいいらしいな」と笑うと、「…それじゃあ自分は、300円くらいのお返ししか貰えませんね」と赤面したハルヒが呟く。
【環ハル】
花火大会に行ったら、環が大勢の人の前で「たまや~!」と叫び出すもんだから慌ててハルヒが環の手を引いてその場を後にするのが環ハル。
「ハルヒ、花火見ないのか?」「あんなに花火よりも自分たちの方が注目されてたら花火なんて見てられませんよ…」「でも花火を見たら叫ぶものなんだろう?」見るからにしょんぼりする環に、ハルヒはふっと笑うと「こっちの公園からも花火は見えますから」と環を公園に連れて来て「ここなら人がいないからゆっくり花火が見られますね」と笑う。「おぉ!ハルヒ!顔になってるぞ!すごいな!!」その後やっぱり嬉しそうに、たまやーと叫ぶ環に「ほら、ハルヒも」と促されると誰もいないからいいかと思ったハルヒも遠慮がちに、たまやーと言う。
花火が終わりニコニコする環「そんなに良かったですか?」「ハルヒとずっと手を繋いでられたからな」繋いだ手を見せられるとハルヒも満更ではなかったらしく「…今度は手持ち花火でもしましょうか」とハルヒがはにかむ。
【クリスマス】
(環ハル)
環先輩がうちに持ってきたクリスマスツリーはものすごく大きい。狭い部屋を更に狭くするくらいには。「…先輩、くっつきすぎじゃないですか」「俺じゃなくてツリーが俺にくっついてくるのだから仕方ないだろう」そんなつもりはなくとも肩が触れ合う度に、触れた部分が熱くなる。赤いオーナメントに映った先輩の顔も自分の顔もまた赤かった。キラキラと輝くツリーを眺める先輩は、いったいどんなことを考えているのだろうか。
(光ハル)
「ハルヒ!サンタのカッコしない?」「…えー」「僕もするから!な?お揃い!」楽しそうな光に根負けしてすることになったサンタの格好。ハルヒはこれな!と渡された服に着替えたものの足元が寒い。「…わー、ミニスカート。冬なのに」そう呟きながら少しでもスカートの裾を伸ばすべく引っ張ってみても伸びてくれる気配は全くない。「光、本当にこれであってる?」「お、ハルヒ。着替え終わったの?」「終わったけど…」おずおずと光の前に出ていけば、光はモコモコと暖かそうなサンタの服を着ていた。「光これ寒いんだけど」「だから僕はこの服着てんじゃん。ハルヒを暖めるためにさ」にっと笑った光に手招きをされる。きっとこんな格好でいるのは家の中だけだと思いたいけれど、それでもやっぱり恥ずかしくて。手をぎゅっと握りしめるともう一度スカートの裾を引っ張った。
【バレンタイン】
(環ハル)
「ハルヒ、14日は何の日か知ってるか?」「バレンタインですよね」そう言うなり顔を逸らしたハルヒを覗き込むと赤い顔をしていて、それがどうしたんですかと俺から視線を外した。「ハルヒ可愛い!」行事かどうかは関係なく俺はハルヒのことが毎日好きなんだよ、そんな想いを込めてハルヒを抱きしめた。
(鏡ハル)
「チョコはあまり甘くないのがいいかな」「はぁ、そうですか」鏡夜の言葉に、ハルヒは家事を行う手を休めることなく返事をする。「まあ無理にとは言わないがな」「さっきから何のことです?」素っ頓狂なハルヒに鏡夜は溜息をついた。「…それはわざとなのか?ハルヒ、お前は本当に鈍感なんだな」「なんですか、いきなり?」「分からないならそれでいい」「……?」首を傾げるハルヒの目には、今月のカレンダーと耳が赤くなっている鏡夜が同時に入ってきた。ようやく理解出来たハルヒは「わざとではなかったんですけど、分かりました」と笑った。
(光ハル)
「ハルヒ、バレンタイン期待してるからな」「えー作るの面倒だなぁ」「僕が喜ぶ顔が見たくないの?」「…そういうわけではないけど……」光とそんな会話をしたのがついこの間。相変わらず面倒だなとは思っていたけれど喜ぶ光を想像したらそんな光が見たくなって。「はい、光」「なにこれ?」「…チョコレート」へ〜とにやにやしながら自分を見てくる光は、やっぱり喜ぶ僕が見たかったんだなと笑うと、美味いじゃんと嬉しそうに笑ってチョコを食べていた。
(馨ハル)
「馨、これどうぞ」「ありがとう。これチョコレート?」そう聞くとハルヒの顔はみるみるうちに赤くなっていった。「…うん。父にあげたのと同じだけど」馨にはいつもお世話になっているからと付け足したハルヒは、じゃあまたねと足早にこの場から去ろうとする。「待ってハルヒ!」咄嗟に掴んでしまった腕は振り払われることなく、ハルヒをこの場に留めた。「…そんな顔されたら僕、勘違いしちゃうよ」「…勘違いなんかじゃないよ。父…は置いておいて、馨にしかあげてないから」こちらを振り向くと、ふふっと笑ったハルヒがとても綺麗で、思わず目を奪われた。
【ホワイトデー】
(環ハル)
「ハルヒ!」俺の腕の中でハルヒは恥ずかしそうに、なんですかと顔を逸らす。「先月はハルヒから好きだって気持ちを貰ったからな!今月は俺がおかしするのだ」ふふんと自慢げに笑えばハルヒが近付いてきて唇が触れる。「…ハ、ハルヒ?」「自分だってまだ送り終わってはないです」押さえた頬が熱かった。
(鏡ハル)
「鏡夜先輩、自分もあまり甘くないものが好みですから」「…いったい何のことだ?」本から視線を上げた鏡夜は目を細めた。しかしそんな鏡夜に臆することなくハルヒは言い返す。「何のことなのか、本当は分かっているんでしょう」「さぁ、どうだろうな」悪戯っぽい鏡夜の笑みを見たハルヒもまた笑った。
(光ハル)
「ハルヒ、今日は期待していいからな」「それじゃあ程々に期待しておくよ」「思いっきりしていいから!」「…はいはい」ふふっと笑ったハルヒにつられて光も力が抜けたように笑い出す。「僕がハルヒのことたくさん喜ばせてあげるからさ」耳打ちした光が頬にキスしたからハルヒは喜ぶどころではなかった。
(馨ハル)
「はい、ハルヒ。お返し」そんなの良かったのに、と呟くハルヒに半ば無理やり押し付けたのは小さなキャンディの詰め合わせ。ハルヒ、お返しにキャンディをあげる意味知ってる?なんてことは聞けないし意味を伝えることだって僕はまだ出来ないけれど「お返しはハルヒにだけだからね」これだけは忘れずに。
【テレビを観ていたハルヒが(俳優さんを見て?)「…あ、かっこいい」って言ったら】
「ハルヒは俺よりもこういうヤツの方が好みなのか?」泣きながらハルヒに近寄り顔をくっつけてくる環。
「…あぁ、この犬のことか?ハルヒも好きだな」ふっと笑って全く動じてないどころか何のことなのかお見通しな鏡夜。
「えーハルヒ見る目なくない?どう考えても僕の方がかっこいいじゃん」対抗心を燃やすと、ほら僕ならこんなことも出来るけど?とハルヒを抱き上げる光。
「確かにそうだけど…ハルヒは僕の顔が好きなのかと思ってた」顔を覗き込むとハルヒが視線を逸らしたから、…あ、やっぱりそうだよねとはにかむ馨