小ネタ
「ハルヒは俺のこと、好き?」同じベッドで目覚めた朝に、環先輩はふとこういうことを聞いてくる。そんなこと、好きじゃなかったらこうして一緒になんていないのに。自分の答えなんて分かりきってるはずなのに。「ん?ハルヒ?」甘い声で自分の名前を呼んで、顔を覗き込んできた先輩の髪が擽ったい。「…嫌いではないです」プライドが許してくれないのか、はたまた恥ずかしいだけなのか。そんな答えしか返せなかった自分は「そっか。俺はハルヒが大好きだよ」と自分だけに笑顔を向けた環先輩にぎゅっと抱きしめられた。この温もりが嫌いではないし、寧ろ好きだと伝えられる日は果たして来るのだろうか。