伸ばしてない爪がスキ
「オレね、篠岡の伸ばしてない爪がスキ!」
手を繋いで歩いていると、突然水谷くんがそう言った。
「え?爪?」
そんな返答しか出来なかった私が間抜けな顔でもしていたのだろうか、水谷くんが笑った。
「だって爪伸ばしてたらマネジの仕事が出来ないし、篠岡がそれだけ真剣に、頑張ってやってるってわかるでしょ?そんな篠岡見てたらオレもやってやんなきゃ!って思って頑張れるんだ。だからスキ。もうオレ、篠岡の爪でさえ愛おしいもん。…あはは……」
自分で言ったくせに照れてしまう水谷くんにつられて私まで照れてしまう。
そんな所でさえ愛おしいと言ってくれる水谷くん。私も水谷くんがスキ、水谷くんにしか聞こえないような声でそっと伝えると、水谷くんが手をぎゅっと握ってきた。
水谷くんの手の平は、バットをたくさん振って頑張ったから出来たタコがたくさん出来て硬くなっているのが分かる。
「でも私だって水谷くんの手の平のタコでさえ愛おしいんだよ」
水谷くんに笑いかけて手を握り返すと、水谷くんは嬉しそうに笑ってまた手をぎゅっと握った。
手を繋いで歩いていると、突然水谷くんがそう言った。
「え?爪?」
そんな返答しか出来なかった私が間抜けな顔でもしていたのだろうか、水谷くんが笑った。
「だって爪伸ばしてたらマネジの仕事が出来ないし、篠岡がそれだけ真剣に、頑張ってやってるってわかるでしょ?そんな篠岡見てたらオレもやってやんなきゃ!って思って頑張れるんだ。だからスキ。もうオレ、篠岡の爪でさえ愛おしいもん。…あはは……」
自分で言ったくせに照れてしまう水谷くんにつられて私まで照れてしまう。
そんな所でさえ愛おしいと言ってくれる水谷くん。私も水谷くんがスキ、水谷くんにしか聞こえないような声でそっと伝えると、水谷くんが手をぎゅっと握ってきた。
水谷くんの手の平は、バットをたくさん振って頑張ったから出来たタコがたくさん出来て硬くなっているのが分かる。
「でも私だって水谷くんの手の平のタコでさえ愛おしいんだよ」
水谷くんに笑いかけて手を握り返すと、水谷くんは嬉しそうに笑ってまた手をぎゅっと握った。