I miss you, but I believe.
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―3年前。イタリア。夏の終わり。空港のロビー。
「日本に行っても、元気でいてくださいね。」
「うん。バジルも、元気でね。またいつか、会えるかな…?」
黒髪の少女が、名残りを惜しみながら少年に問いかける。
「ええ。絶対、会えますよ。約束します。
そうだ! これを…。」
海のように青い瞳の少年が、突然何か思い立ち、
自分の首から下げていたペンダントを外した。
そして、おもむろに少女に近づくと、
少女の首に手を回し、ペンダントをつけてあげた。
「これ…バジルの大事なもの…!」
「約束の、しるしです。また会えるように。」
そう言って、少年は少し照れたように笑った。
その笑顔につられて、少女も笑った。
「私も…バジル、手、出して?」
少女はぱちん、と後ろ髪をまとめていたバレッタを外した。
さっきまでまとまっていた髪が、少し広がって揺れる。
「これは私からの、約束のしるし。」
少女は、少年の手にバレッタを乗せた。
二人は目と目を合わせ、微笑みあう。
「ありがとう。また会おうね。」
「さようなら、悠月。必ず、また。」
そして少女は少年に見送られ、イタリアを発っていたのだった。
「日本に行っても、元気でいてくださいね。」
「うん。バジルも、元気でね。またいつか、会えるかな…?」
黒髪の少女が、名残りを惜しみながら少年に問いかける。
「ええ。絶対、会えますよ。約束します。
そうだ! これを…。」
海のように青い瞳の少年が、突然何か思い立ち、
自分の首から下げていたペンダントを外した。
そして、おもむろに少女に近づくと、
少女の首に手を回し、ペンダントをつけてあげた。
「これ…バジルの大事なもの…!」
「約束の、しるしです。また会えるように。」
そう言って、少年は少し照れたように笑った。
その笑顔につられて、少女も笑った。
「私も…バジル、手、出して?」
少女はぱちん、と後ろ髪をまとめていたバレッタを外した。
さっきまでまとまっていた髪が、少し広がって揺れる。
「これは私からの、約束のしるし。」
少女は、少年の手にバレッタを乗せた。
二人は目と目を合わせ、微笑みあう。
「ありがとう。また会おうね。」
「さようなら、悠月。必ず、また。」
そして少女は少年に見送られ、イタリアを発っていたのだった。
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