I miss you, but I believe.
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ご飯を食べ終え、テーブルを拭いてお皿を洗って一息ついた。
ダイニングテーブルには、新しく淹れたお茶が二つ。
私の向かいにはバジルが座っている。
母はヨガのレッスンがあるからと、ご飯を食べたらすぐに出かけていった。
昼前には戻ってくるとのことだ。
…ということは、今家にいるのは、バジルと私だけ、ということ。
静かになった部屋に、コチコチと小さく時計の音がする。
なんだか静かすぎて、上手く話せない。でも、何か話さなきゃ…。
「「…あのっ、」」
そう思って声をかけたら、バジルと声が重なった。
びっくりしたのと恥ずかしいのとで、悠月は思わずうつむいてしまう。
「悠月殿…」
「えっと…先に、どうぞ。」
悠月がバジルに話を続けるように促す。
「じ…じゃあ、拙者から。」
少し戸惑いながら、バジルが話し始めた。
その表情は少し曇りながらも、どこか真剣な感じだった。
「悠月殿……ごめんなさい。
拙者は謝らなければいけないことがあります。」
突然の話に、悠月は小首を傾げた。
「拙者は昨日、嘘を吐きました。
見てないって言ったあのノート、本当は、見たんです…。」
バジルが悠月の目を見て、言った。
悠月は驚きつつも、やっぱり、と思うところもあり、
「……そう、だったんだ。」
その言葉だけをバジルに返した。
バジルは、しゅんとした表情で話を続けた。
「見てはいけないと思いながらも、中を見てしまって…。
でも、悠月殿にとってすごく大切なものだとわかって…
あの時、とっさに嘘を吐いてしまいました。ごめんなさい。」
バジルが悠月に頭を下げる。
誠実に謝る姿勢がバジルらしいな、と悠月は思った。
「ううん。もう、いいよ。
…実は、ホントは見ちゃったかも、って、思ってたんだ。」
苦笑しながら、悠月が言った。
「正直に話してくれてありがとね、バジル。」
「悠月殿……。」
そして、悠月は思った。
―今なら、私もバジルみたいに、ちゃんと話せるかな…。
悠月はドキドキしながらも、
「私も、バジルに話したいことがあるの…聞いてくれる?」
バジルに問いかけた。
もちろんです、とバジルは答え、椅子の上で居ずまいを正した。
ダイニングテーブルには、新しく淹れたお茶が二つ。
私の向かいにはバジルが座っている。
母はヨガのレッスンがあるからと、ご飯を食べたらすぐに出かけていった。
昼前には戻ってくるとのことだ。
…ということは、今家にいるのは、バジルと私だけ、ということ。
静かになった部屋に、コチコチと小さく時計の音がする。
なんだか静かすぎて、上手く話せない。でも、何か話さなきゃ…。
「「…あのっ、」」
そう思って声をかけたら、バジルと声が重なった。
びっくりしたのと恥ずかしいのとで、悠月は思わずうつむいてしまう。
「悠月殿…」
「えっと…先に、どうぞ。」
悠月がバジルに話を続けるように促す。
「じ…じゃあ、拙者から。」
少し戸惑いながら、バジルが話し始めた。
その表情は少し曇りながらも、どこか真剣な感じだった。
「悠月殿……ごめんなさい。
拙者は謝らなければいけないことがあります。」
突然の話に、悠月は小首を傾げた。
「拙者は昨日、嘘を吐きました。
見てないって言ったあのノート、本当は、見たんです…。」
バジルが悠月の目を見て、言った。
悠月は驚きつつも、やっぱり、と思うところもあり、
「……そう、だったんだ。」
その言葉だけをバジルに返した。
バジルは、しゅんとした表情で話を続けた。
「見てはいけないと思いながらも、中を見てしまって…。
でも、悠月殿にとってすごく大切なものだとわかって…
あの時、とっさに嘘を吐いてしまいました。ごめんなさい。」
バジルが悠月に頭を下げる。
誠実に謝る姿勢がバジルらしいな、と悠月は思った。
「ううん。もう、いいよ。
…実は、ホントは見ちゃったかも、って、思ってたんだ。」
苦笑しながら、悠月が言った。
「正直に話してくれてありがとね、バジル。」
「悠月殿……。」
そして、悠月は思った。
―今なら、私もバジルみたいに、ちゃんと話せるかな…。
悠月はドキドキしながらも、
「私も、バジルに話したいことがあるの…聞いてくれる?」
バジルに問いかけた。
もちろんです、とバジルは答え、椅子の上で居ずまいを正した。