I miss you, but I believe.
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
そうっと、音を立てないように、バジルは悠月の部屋の扉を少し開けた。
隙間から中をのぞいてみると、悠月の部屋は明かりがついていないようだった。
月の光が、窓から差し込んでいるのが見える。
もう少しだけ、扉を開けてみる。
窓が見える。
ふわりと風が通り抜けて、カーテンを揺らしているのが見えた。
悠月は、眠っているのだろうか。
悠月の寝顔を想像してしまった。
すると急に悠月の寝顔を見てみたい、という欲望が心を満たしていった。
バジルは欲に負けて、扉を開けて部屋に忍び込んだ。
―まるで自分が、本物のニンジャになったみたいだ。
そう思う自分を少しおかしく思いながら、バジルはニンジャになった気分で奥のベッドにそろそろと歩み寄った。
悠月の寝顔が見えるところまで、近づいた。
柔らかな月光に照らされ、悠月は眠っていた。
(なんて綺麗なんだろう……。)
それはまるで物語のワンシーンのようだった。
バジルは思わずため息が出そうになるのを何とかこらえた。
今もし悠月が起きたら、謝るどころじゃなくなってしまう。
少しタオルケットがずれていたので、起こさないように掛け直して、
フローリングの床にそっと座る。
もしここで悠月が目を覚ましたらまずい…とは考えながらも、
悠月の寝顔があまりにきれいで、もう少しだけ見ていたいと思った。
悠月は、バジルが傍にいることも気づかずに、寝息を立てている。
悠月の寝顔を見ているほどに、嬉しいような、やましいような気持ちが交互にやってきて、バジルの胸を震わせる。
それに反して、不思議と安らかさが広がっていくような感覚もあった。
そうだ。
やっと、悠月に会えたんだ…。
ずっとずっと会いたかった悠月に、やっと会えたんだという思いが再びこみあげてくる。
この日をどれだけ心待ちにしていただろう。
何度、悠月からもらったバレッタを見ては、思い返し、想像を膨らませただろう。
その時の幸せな気持ちを思い出すと同時に、自分がさっき嘘をついてしまったことをまた思い出して、心がしぼんでいく。
「…さっきは、ごめんなさい。悠月殿…。」
小声でそうつぶやきながら、悠月の髪に、そっと触れてみる。
さらさらとした髪が心地よい。
あのお別れの日。
バレッタを外した時に揺れていた、悠月の髪を思い返す。
「悠月殿……拙者は……。」
もう一度、繰り返す。
口から、想いがあふれていく。
「拙者は…悠月のことが、
好きで好きで、たまらなく、愛おしいんです…。」
こんなに大好きな悠月と、もうすぐお別れしなくちゃならないと思うと、バジルは急に心の底から寂しくなって、胸が苦しくなった。
なんだか、謝るどころではなくなってしまったな…。
部屋に戻ろう。朝になって、悠月が起きてきたら、ちゃんと謝ろう。
そう決めて、バジルは静かに腰を上げた。
「おやすみなさい、悠月殿。」
そっと小さく声をかけて、自分の部屋へ戻ろうと方向を変えた。
その時だった。
隙間から中をのぞいてみると、悠月の部屋は明かりがついていないようだった。
月の光が、窓から差し込んでいるのが見える。
もう少しだけ、扉を開けてみる。
窓が見える。
ふわりと風が通り抜けて、カーテンを揺らしているのが見えた。
悠月は、眠っているのだろうか。
悠月の寝顔を想像してしまった。
すると急に悠月の寝顔を見てみたい、という欲望が心を満たしていった。
バジルは欲に負けて、扉を開けて部屋に忍び込んだ。
―まるで自分が、本物のニンジャになったみたいだ。
そう思う自分を少しおかしく思いながら、バジルはニンジャになった気分で奥のベッドにそろそろと歩み寄った。
悠月の寝顔が見えるところまで、近づいた。
柔らかな月光に照らされ、悠月は眠っていた。
(なんて綺麗なんだろう……。)
それはまるで物語のワンシーンのようだった。
バジルは思わずため息が出そうになるのを何とかこらえた。
今もし悠月が起きたら、謝るどころじゃなくなってしまう。
少しタオルケットがずれていたので、起こさないように掛け直して、
フローリングの床にそっと座る。
もしここで悠月が目を覚ましたらまずい…とは考えながらも、
悠月の寝顔があまりにきれいで、もう少しだけ見ていたいと思った。
悠月は、バジルが傍にいることも気づかずに、寝息を立てている。
悠月の寝顔を見ているほどに、嬉しいような、やましいような気持ちが交互にやってきて、バジルの胸を震わせる。
それに反して、不思議と安らかさが広がっていくような感覚もあった。
そうだ。
やっと、悠月に会えたんだ…。
ずっとずっと会いたかった悠月に、やっと会えたんだという思いが再びこみあげてくる。
この日をどれだけ心待ちにしていただろう。
何度、悠月からもらったバレッタを見ては、思い返し、想像を膨らませただろう。
その時の幸せな気持ちを思い出すと同時に、自分がさっき嘘をついてしまったことをまた思い出して、心がしぼんでいく。
「…さっきは、ごめんなさい。悠月殿…。」
小声でそうつぶやきながら、悠月の髪に、そっと触れてみる。
さらさらとした髪が心地よい。
あのお別れの日。
バレッタを外した時に揺れていた、悠月の髪を思い返す。
「悠月殿……拙者は……。」
もう一度、繰り返す。
口から、想いがあふれていく。
「拙者は…悠月のことが、
好きで好きで、たまらなく、愛おしいんです…。」
こんなに大好きな悠月と、もうすぐお別れしなくちゃならないと思うと、バジルは急に心の底から寂しくなって、胸が苦しくなった。
なんだか、謝るどころではなくなってしまったな…。
部屋に戻ろう。朝になって、悠月が起きてきたら、ちゃんと謝ろう。
そう決めて、バジルは静かに腰を上げた。
「おやすみなさい、悠月殿。」
そっと小さく声をかけて、自分の部屋へ戻ろうと方向を変えた。
その時だった。