I miss you, but I believe.
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悠月はほてった顔を冷ますために、カーテンを払って、窓を開けた。
開け放たれた窓から、少し冷たさを取り戻し始めた風が、部屋に吹き込む。
空には、紺色に染まる雲が少しと、黄色い月がかかっている。
風に吹かれながら、悠月は軽く深呼吸をして、心を落ち着かせようとしていた。
悠月は、先ほどの出来事を、頭の中で反芻する。
あの後、二人でリンゴを食べてから、何となくお互い話しづらくなってしまって、バジルは部屋に戻ることになった。
本当は、悠月ももっとバジルと話していたかった。
けれどそれ以上に、バジルと上手く話せなくなってしまっていた。
口を開こうとすると、さっきのことが繰り返し頭をよぎって、上手く話せなくなってしまった。
バジルが出て行った後の、自分の部屋を見渡し、悠月はベッドに倒れ込んだ。
「はぁ……………」
長い溜息が、静かになった部屋に響く。
一人になった悠月は、今日あった色々なことを思い返した。
学校でペンダントのことを友達に質問攻めにされたこと。
お気に入りの場所で、バジルと再会したこと。
その時、本当に本当に、嬉しかったこと。
家に帰って、バジルと一緒にご飯を食べたこと。
部屋でたくさん話をしたこと。
そして…あのノートが、バジルの手の中にあったこと……。
悠月はまた顔がほてってくるのを感じて、枕に顔を押しつけた。
あのノートは、悠月にとって分身のようなものだった。
悠月にとって、日記のようなものだった。
悠月の、想いを綴った詩が、ノートには書いてあった。
その中にはずっと、会えずにいて、でもいつか必ず会えるはずの、バジルへの想いを、綴っていた。
「(あのノート、もしバジルが見ていたら…バジル、どう思っただろう…?)」
まだ告白してもないし振られてもないのに、悠月は自分の気持ちが悟られたかもしれないと思うと、不安で仕方なかった。
開け放たれた窓から、少し冷たさを取り戻し始めた風が、部屋に吹き込む。
空には、紺色に染まる雲が少しと、黄色い月がかかっている。
風に吹かれながら、悠月は軽く深呼吸をして、心を落ち着かせようとしていた。
悠月は、先ほどの出来事を、頭の中で反芻する。
あの後、二人でリンゴを食べてから、何となくお互い話しづらくなってしまって、バジルは部屋に戻ることになった。
本当は、悠月ももっとバジルと話していたかった。
けれどそれ以上に、バジルと上手く話せなくなってしまっていた。
口を開こうとすると、さっきのことが繰り返し頭をよぎって、上手く話せなくなってしまった。
バジルが出て行った後の、自分の部屋を見渡し、悠月はベッドに倒れ込んだ。
「はぁ……………」
長い溜息が、静かになった部屋に響く。
一人になった悠月は、今日あった色々なことを思い返した。
学校でペンダントのことを友達に質問攻めにされたこと。
お気に入りの場所で、バジルと再会したこと。
その時、本当に本当に、嬉しかったこと。
家に帰って、バジルと一緒にご飯を食べたこと。
部屋でたくさん話をしたこと。
そして…あのノートが、バジルの手の中にあったこと……。
悠月はまた顔がほてってくるのを感じて、枕に顔を押しつけた。
あのノートは、悠月にとって分身のようなものだった。
悠月にとって、日記のようなものだった。
悠月の、想いを綴った詩が、ノートには書いてあった。
その中にはずっと、会えずにいて、でもいつか必ず会えるはずの、バジルへの想いを、綴っていた。
「(あのノート、もしバジルが見ていたら…バジル、どう思っただろう…?)」
まだ告白してもないし振られてもないのに、悠月は自分の気持ちが悟られたかもしれないと思うと、不安で仕方なかった。