I miss you, but I believe.
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悠月は、鼻歌を歌いながらご機嫌に階段を上っていた。
悠月の持つお盆の上には、ウサギ形になったリンゴが乗っている。
この手伝いのために悠月は呼び出されたのだった。
「バジル、リンゴ持ってきたよ~♪」
ノックもせずに、悠月は勢いよくドアを開けた。
するとそこに見えたのは、小さなノートを手にしているバジルだった。
「……え??」
悠月が、しばし固まる。
悠月の視線の先には、
本棚とバジル、その手に収まっている、
文庫本サイズのノート。
ノートの中には、見られたらとても困るものが書いてあった。
中でもバジルにだけは見られたくないものが書いてあった。
よりによって、そのノートをバジルが持っている。
「え、あっ、これは、そのっ…」
お盆片手に固まった悠月を見て、バジルがあわてふためく。
「み、見たの!?」
「えっ!み、見てないです!!」
悠月の勢いに気圧され、バジルはとっさに嘘を吐いてしまった。
「ほ、ほんと、に…!??」
「ほ、ホントっ、ですよ…!!?」
今更訂正こともできず、バジルは再度嘘を吐いた。
と同時に、嘘を吐いたことを、後悔した。
一方、ノートを見ていないと聞いて、悠月は頬が熱くなるのを感じていた。
最初は驚いて声をあらげてしまった悠月だったが、もしバジルが本当にあのノートの中を見てないとしたら…?
そう考えると、こんなに必死になってしまったことが逆に恥ずかしい気がしてきた。
それはそれで、自分が恥ずかしいと思う悠月だった。
「そ…そうなんだ!!なら、いいの!
あ、あのっ、リンゴ持ってきたから、一緒に食べよ?ね!」
バジルに自分の考えを悟られたくなくて、とっさに、悠月は手に持っていたお盆のリンゴを思い出し、バジルに差し出した。
しかし差し出しながら、悠月は思う。
「(ほんとに、ほんとに見てない…かな…??)」
悠月の持つお盆の上には、ウサギ形になったリンゴが乗っている。
この手伝いのために悠月は呼び出されたのだった。
「バジル、リンゴ持ってきたよ~♪」
ノックもせずに、悠月は勢いよくドアを開けた。
するとそこに見えたのは、小さなノートを手にしているバジルだった。
「……え??」
悠月が、しばし固まる。
悠月の視線の先には、
本棚とバジル、その手に収まっている、
文庫本サイズのノート。
ノートの中には、見られたらとても困るものが書いてあった。
中でもバジルにだけは見られたくないものが書いてあった。
よりによって、そのノートをバジルが持っている。
「え、あっ、これは、そのっ…」
お盆片手に固まった悠月を見て、バジルがあわてふためく。
「み、見たの!?」
「えっ!み、見てないです!!」
悠月の勢いに気圧され、バジルはとっさに嘘を吐いてしまった。
「ほ、ほんと、に…!??」
「ほ、ホントっ、ですよ…!!?」
今更訂正こともできず、バジルは再度嘘を吐いた。
と同時に、嘘を吐いたことを、後悔した。
一方、ノートを見ていないと聞いて、悠月は頬が熱くなるのを感じていた。
最初は驚いて声をあらげてしまった悠月だったが、もしバジルが本当にあのノートの中を見てないとしたら…?
そう考えると、こんなに必死になってしまったことが逆に恥ずかしい気がしてきた。
それはそれで、自分が恥ずかしいと思う悠月だった。
「そ…そうなんだ!!なら、いいの!
あ、あのっ、リンゴ持ってきたから、一緒に食べよ?ね!」
バジルに自分の考えを悟られたくなくて、とっさに、悠月は手に持っていたお盆のリンゴを思い出し、バジルに差し出した。
しかし差し出しながら、悠月は思う。
「(ほんとに、ほんとに見てない…かな…??)」