I miss you, but I believe.
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二人は夕食を食べ終えると、再び悠月の部屋へと戻ってきた。
悠月の部屋には、木製のベッドにタンス、机。フローリングの床。
そして木製の本棚に、クローゼットに、窓には薄緑のカーテンがかかっている。
悠月はベッドに腰かけ、バジルは机の椅子にすわって話をした。
二人はお互いのブランクを埋めるように、楽しかったことや学校であったこと、今がんばっていることなど、たくさんの話をして笑いあった。
「悠月~、ちょっと来てくれないかしら?」
しばらく経った頃、悠月が母に呼び出された。
「あ、はーい! ちょっといってくるね、バジル!」
悠月がバジルに一声かけ、部屋を出ていく。
またたく間にドアが閉まり、足音が階段をぱたぱたと降りていった。
急にしんとしてしまった部屋に残されたバジルは、
何となく悠月の部屋を見回した。
シンプルにまとめられているけれど、所々に生活感の漂ってくる部屋。
本棚にはたくさんの本が並べられていて、時々イタリア語や英語で書かれた本もある。
イタリア語と英語は今も勉強していて、将来は海外で働くことも考えたいんだよね~
と悠月が楽しそうに話していたことを思い返しながら、本棚に並べられた本を眺める。
「…あれ?」
整然と並べられた本の中に一冊、文庫本サイズのノートが挟まっている。
それがなんだか不自然に見えて、バジルはそのノートを本棚から抜き取った。
表紙には特にタイトルもなかった。
表紙をめくると、1ページ目は白紙で何も書かれていなかった。
もう1ページめくってみた。
バジルは小さく息をのんだ。
2ページ目は、白紙ではなかった。
一番上の行には、タイトルらしきものが書かれていた。
「I miss you, but I believe.」
バジルはドキドキしながら、目で文字を追った。
悠月の部屋には、木製のベッドにタンス、机。フローリングの床。
そして木製の本棚に、クローゼットに、窓には薄緑のカーテンがかかっている。
悠月はベッドに腰かけ、バジルは机の椅子にすわって話をした。
二人はお互いのブランクを埋めるように、楽しかったことや学校であったこと、今がんばっていることなど、たくさんの話をして笑いあった。
「悠月~、ちょっと来てくれないかしら?」
しばらく経った頃、悠月が母に呼び出された。
「あ、はーい! ちょっといってくるね、バジル!」
悠月がバジルに一声かけ、部屋を出ていく。
またたく間にドアが閉まり、足音が階段をぱたぱたと降りていった。
急にしんとしてしまった部屋に残されたバジルは、
何となく悠月の部屋を見回した。
シンプルにまとめられているけれど、所々に生活感の漂ってくる部屋。
本棚にはたくさんの本が並べられていて、時々イタリア語や英語で書かれた本もある。
イタリア語と英語は今も勉強していて、将来は海外で働くことも考えたいんだよね~
と悠月が楽しそうに話していたことを思い返しながら、本棚に並べられた本を眺める。
「…あれ?」
整然と並べられた本の中に一冊、文庫本サイズのノートが挟まっている。
それがなんだか不自然に見えて、バジルはそのノートを本棚から抜き取った。
表紙には特にタイトルもなかった。
表紙をめくると、1ページ目は白紙で何も書かれていなかった。
もう1ページめくってみた。
バジルは小さく息をのんだ。
2ページ目は、白紙ではなかった。
一番上の行には、タイトルらしきものが書かれていた。
「I miss you, but I believe.」
バジルはドキドキしながら、目で文字を追った。