ピエロの涙

自分を信じられなかった　あの日
あなたも自分を信じられなかったのかな

今ならはっきりと言えるのにな
あなたのことが　好きだったんだと

あなたがどう思っていたか　私にはわからない
ただ　あと少し手を伸ばしてくれたら
私はあなたと手をつないだに違いない

世界は日々を待ってくれない
わかっていることは今
私はあなたと遠く離れた世界にいるということ

あなたのことが好きだった
今だからわかる　泣きそうになるほど
あなたのことが好きだった

だけど　さよなら
あなたは遠くへ行ってしまった
私が大人になる前に
あなたは遠くへ行ってしまった

大好きな人とは
友達ぐらいがちょうどいい

そう心に言いきかせて
涙も流さずに　笑っていた

「おめでとう」

私はピエロ　かんたんに笑う
いつだってかんたんに　笑い顔にできる

それがこんなに悲しいことだなんて
私は一生　知りたくなかった