二人だけの場所で
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風が駆け抜けて、桜色のカーテンが二人を包む。
桜の樹だけが静かに、二人の傍に佇んでいた。
バジルはしばらくしてから、
悠月の唇と重なっていた唇を離すと、
「こんな風にキスしたくなるくらい、
拙者は悠月殿のことが、好きなんです。
たとえ、どんなに遠くに離れていようとも。」
悠月へ、愛しげに微笑んだ。
そう言ったバジルの頬も、今は桜色に染まっている。
悠月はバジルを見つめながら、そっと笑みを返した。
『ありがとう。
私も、どんなに遠く離れた場所にいたとしても、バジルのことが好き。
バジルが私を想ってくれるのと同じくらい、ううん、きっとそれ以上に。』
今度はじっと、バジルの目を見つめて、悠月は言った。
そして少し恥じらいながら、
『ねぇ。……もう一度だけ、私にキスして?』
バジルにお願いした。
バジルは、微笑みながら頷いてくれた。
悠月は嬉しそうに笑った。
そして二人は、そっと目を閉じ、
再び口づけを交わすのだった。
この物語は、ほんの一時のこと。
しかしそれは、二人にとっては永遠に大切な、一瞬だった。
―桜咲く 舞い落ちる 二人だけの場所で
瞬間(いま) 大切な人と 誓いの口づけを―
〈Fin.〉
桜の樹だけが静かに、二人の傍に佇んでいた。
バジルはしばらくしてから、
悠月の唇と重なっていた唇を離すと、
「こんな風にキスしたくなるくらい、
拙者は悠月殿のことが、好きなんです。
たとえ、どんなに遠くに離れていようとも。」
悠月へ、愛しげに微笑んだ。
そう言ったバジルの頬も、今は桜色に染まっている。
悠月はバジルを見つめながら、そっと笑みを返した。
『ありがとう。
私も、どんなに遠く離れた場所にいたとしても、バジルのことが好き。
バジルが私を想ってくれるのと同じくらい、ううん、きっとそれ以上に。』
今度はじっと、バジルの目を見つめて、悠月は言った。
そして少し恥じらいながら、
『ねぇ。……もう一度だけ、私にキスして?』
バジルにお願いした。
バジルは、微笑みながら頷いてくれた。
悠月は嬉しそうに笑った。
そして二人は、そっと目を閉じ、
再び口づけを交わすのだった。
この物語は、ほんの一時のこと。
しかしそれは、二人にとっては永遠に大切な、一瞬だった。
―桜咲く 舞い落ちる 二人だけの場所で
瞬間(いま) 大切な人と 誓いの口づけを―
〈Fin.〉