消えることはない記憶
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(キーンコーンカーンコーン…)
悠月ちゃんの最後の登校日の終わりを告げるチャイムが鳴り響いた。
先生にさよならを言って、いつも通り、次々にクラスメートが帰っていく。
「元気でね、風雅さん!」
「また手紙出すから!」
「こっちに帰ってくることがあったら、教えてね!」
クラスメートが、口々に悠月ちゃんへお別れを言いながら去っていく。
窓の外は、色とりどりの雨傘が開いては、
校舎から遠ざかっていくのが見える。
みんなの元気な声が、校舎まで響いてくる。
俺は悠月ちゃんと後でゆっくり話そうと思って
ぼんやりと窓の景色を眺めながら待っていた。
ふと、静かになった教室に気が付いて、廊下に出た。
廊下にいると思っていた悠月ちゃんが、
いつの間にかいなくなっていた。
気づけば騒がしかった他の教室や廊下にも、誰もいない。
突然訪れた静けさに、少しどまどう。
悠月ちゃんはどこへ行っちゃたのかな…?
そう思った瞬間、
「まさか、昨日の……?!」
俺は、昨日の悠月ちゃんの言葉を思い出した。
悠月ちゃんが昨日俺に伝えた、もう一つのこと。
それは…
『私ね、最後にツナ君に伝えたいことがあるの。』
『明日の放課後、またここで待ってる。
その時に、伝えるから…。』
伝えたいこと。
それが何かは分からないけど、きっとすごく大切なことだ。
悠月ちゃんはきっと、屋上にいる。
そう確信して、俺はランドセルを背負うと、屋上への階段を駆け上がっていった。
悠月ちゃんの最後の登校日の終わりを告げるチャイムが鳴り響いた。
先生にさよならを言って、いつも通り、次々にクラスメートが帰っていく。
「元気でね、風雅さん!」
「また手紙出すから!」
「こっちに帰ってくることがあったら、教えてね!」
クラスメートが、口々に悠月ちゃんへお別れを言いながら去っていく。
窓の外は、色とりどりの雨傘が開いては、
校舎から遠ざかっていくのが見える。
みんなの元気な声が、校舎まで響いてくる。
俺は悠月ちゃんと後でゆっくり話そうと思って
ぼんやりと窓の景色を眺めながら待っていた。
ふと、静かになった教室に気が付いて、廊下に出た。
廊下にいると思っていた悠月ちゃんが、
いつの間にかいなくなっていた。
気づけば騒がしかった他の教室や廊下にも、誰もいない。
突然訪れた静けさに、少しどまどう。
悠月ちゃんはどこへ行っちゃたのかな…?
そう思った瞬間、
「まさか、昨日の……?!」
俺は、昨日の悠月ちゃんの言葉を思い出した。
悠月ちゃんが昨日俺に伝えた、もう一つのこと。
それは…
『私ね、最後にツナ君に伝えたいことがあるの。』
『明日の放課後、またここで待ってる。
その時に、伝えるから…。』
伝えたいこと。
それが何かは分からないけど、きっとすごく大切なことだ。
悠月ちゃんはきっと、屋上にいる。
そう確信して、俺はランドセルを背負うと、屋上への階段を駆け上がっていった。