消えることはない記憶
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
悠月ちゃんが消えた次の日、俺は熱を出して学校を休んだ。
熱が引いて、やっと学校に行けるようになった次の日の朝、
普段通りに靴箱で上靴に履き替えている時に、
俺は、靴箱に悠月ちゃんの名前がないことに気づいた。
はっとした。
廊下も、教室の後ろのロッカーもすぐに確認した。
どれも悠月ちゃんの名前は、無くなっていた。
ドキドキしながら、クラスの子に悠月ちゃんのことを聞いたけど、
誰も悠月ちゃんのことを覚えてはいなかった。
出席を取る先生も、悠月ちゃんの名前はもう呼ばなかった。
昼休みになるとすぐに屋上にも行ってみようとしたけど、
扉には鍵がかかっていて、もう入ることもできなかった。
その日の授業は全然集中できなくて、
放課後になるとすぐに教室を出て、学校中を歩きまわった。
けれど、どこを探しても、
悠月ちゃんがいたという証も、痕跡も、残ってはいなかった。
あるのは、悠月ちゃんがいない、
それ以外は、何も変わらない一日だけだった。
(本当に居なくなっちゃったんだ、悠月ちゃんは……。)
また悲しい気持ちが押し寄せてきて、泣きそうになる。
泣いてることが周りにばれないように、窓の外に目をやると
地面に散った桜の花びらと、
花の代わりに生まれてきた、たくさんの緑の葉っぱが、
よく晴れた青空の下で、きらきらと輝いていた。
悠月ちゃんの笑顔と、よく似ている、と思った。
熱が引いて、やっと学校に行けるようになった次の日の朝、
普段通りに靴箱で上靴に履き替えている時に、
俺は、靴箱に悠月ちゃんの名前がないことに気づいた。
はっとした。
廊下も、教室の後ろのロッカーもすぐに確認した。
どれも悠月ちゃんの名前は、無くなっていた。
ドキドキしながら、クラスの子に悠月ちゃんのことを聞いたけど、
誰も悠月ちゃんのことを覚えてはいなかった。
出席を取る先生も、悠月ちゃんの名前はもう呼ばなかった。
昼休みになるとすぐに屋上にも行ってみようとしたけど、
扉には鍵がかかっていて、もう入ることもできなかった。
その日の授業は全然集中できなくて、
放課後になるとすぐに教室を出て、学校中を歩きまわった。
けれど、どこを探しても、
悠月ちゃんがいたという証も、痕跡も、残ってはいなかった。
あるのは、悠月ちゃんがいない、
それ以外は、何も変わらない一日だけだった。
(本当に居なくなっちゃったんだ、悠月ちゃんは……。)
また悲しい気持ちが押し寄せてきて、泣きそうになる。
泣いてることが周りにばれないように、窓の外に目をやると
地面に散った桜の花びらと、
花の代わりに生まれてきた、たくさんの緑の葉っぱが、
よく晴れた青空の下で、きらきらと輝いていた。
悠月ちゃんの笑顔と、よく似ている、と思った。