消えることはない記憶
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
雨はいつの間にか止んでいて、
雲の切れ間から、光が差し込んでいた。
悠月ちゃんは、ふっと軽く息を吐いて、笑った。
今度は、肩の荷が下りたような、軽い、笑顔で。
ちょっと切なくなるような、笑顔で。
『伝えられて、よかった。私が言いたかったのは、それだけ。』
「悠月ちゃん……。」
『最後まで聞いてくれてありがとう、ツナ君。』
そして悠月ちゃんは、空を見上げた。
つられて俺も、空を見上げる。
『…雨、あがったね。』
「…うん……。」
空は相変わらず暗い雨雲が覆っていたけれど、
光が差し込んできたせいか、少し明るくなったような気がする。
『ねぇ、ツナ君。最後に私と、手をつないでくれない?』
悠月ちゃんから、白い手が差し出された。
俺はその手をそっとつないだ。
ずっと雨に打たれていたせいか、悠月ちゃんの手は冷たかった。
『ごめんね、冷たいでしょう?』
「いや、いいんだ。俺があっためればいいんだから。」
そう言うと、悠月ちゃんが一瞬驚いたような表情になった気がしたけれど、
そのあと照れたように笑ったから、その笑顔に見とれてしまった。
いつもの悠月ちゃんの、可愛い笑顔。
良かった。最後に、悠月ちゃんの笑顔が見られて。
そして不意に、悠月ちゃんは俺の手を引っ張った。
えっ、と思っている一瞬の隙に、悠月ちゃんは俺の頬にキスをした。
…びっくりして、俺は思わず固まってしまった。
そして、今されたことを思い返す。
悠月ちゃんとつないでない方の手で、頬に触れると
顔が熱くなっていくのが、自分でもわかった。
『ふふ。やっぱりツナ君は、やさしいね。』
悠月ちゃんが、楽しそうに笑う。
『私を笑顔にしてくれたお礼。』
悠月ちゃんはそう言った。
雲の切れ間から、光が差し込んでいた。
悠月ちゃんは、ふっと軽く息を吐いて、笑った。
今度は、肩の荷が下りたような、軽い、笑顔で。
ちょっと切なくなるような、笑顔で。
『伝えられて、よかった。私が言いたかったのは、それだけ。』
「悠月ちゃん……。」
『最後まで聞いてくれてありがとう、ツナ君。』
そして悠月ちゃんは、空を見上げた。
つられて俺も、空を見上げる。
『…雨、あがったね。』
「…うん……。」
空は相変わらず暗い雨雲が覆っていたけれど、
光が差し込んできたせいか、少し明るくなったような気がする。
『ねぇ、ツナ君。最後に私と、手をつないでくれない?』
悠月ちゃんから、白い手が差し出された。
俺はその手をそっとつないだ。
ずっと雨に打たれていたせいか、悠月ちゃんの手は冷たかった。
『ごめんね、冷たいでしょう?』
「いや、いいんだ。俺があっためればいいんだから。」
そう言うと、悠月ちゃんが一瞬驚いたような表情になった気がしたけれど、
そのあと照れたように笑ったから、その笑顔に見とれてしまった。
いつもの悠月ちゃんの、可愛い笑顔。
良かった。最後に、悠月ちゃんの笑顔が見られて。
そして不意に、悠月ちゃんは俺の手を引っ張った。
えっ、と思っている一瞬の隙に、悠月ちゃんは俺の頬にキスをした。
…びっくりして、俺は思わず固まってしまった。
そして、今されたことを思い返す。
悠月ちゃんとつないでない方の手で、頬に触れると
顔が熱くなっていくのが、自分でもわかった。
『ふふ。やっぱりツナ君は、やさしいね。』
悠月ちゃんが、楽しそうに笑う。
『私を笑顔にしてくれたお礼。』
悠月ちゃんはそう言った。