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星の息吹 - 冒険王ビィト another story-

一方、モンスターを倒しながら、村人を避難させていたキッス。
そこにステラが合流した。

「ステラ!どうしてここに!?」
「私も、バスター…だから、戦う…!!」

出会った時には想像もしなかった真剣な目つきでそう言われ、
キッスは困ったように、しかし嬉しげに笑った。

「…わかった。でも絶対、無理はしないこと。いいね?」
「はいっ!!」

キッスとともに、ステラは風の天撃で相手をかわしつつも、天撃の火炎でモンスターを倒していく。
一体ずつだが、着実にモンスターが減っていった。

そんな中、空からの奇襲攻撃が仕掛けられた!

「きゃあっ!!」
「ステラ!?…っ!!」

ひときわ大きいその姿は…魔人だった。
腕に一つの星がはめられている。

ステラは魔人の攻撃で風にあおられて空へ飛ばされそうになる。

「キッスー!!!」

ステラが伸ばした手をとっさに掴もうとしたキッスだったが、
あと少し距離が足りず、その手は空を掴んだ。

「ステラーっ!!!」

ステラが風に舞い、そして魔人の手により空へとさらわれていく。
キッスは魔人とステラを追おうとするものの、地上のモンスターに阻まれた。

キッスは魔人を天撃で撃ち落とせないかと思ったが、

「…ダメだ!天撃で狙っても、今のままじゃステラを危険にさらしてしまう…!
 せめて、あいつがステラを手放してくれたら…!」

キッスが悔しそうに空を見上げる。

「キッス…!!」

その姿を空から見ていたステラは、なぜかあの日…キッスに光の天撃を教えてもらった日のことを思い出していた。

―いいかい? 光の天撃はね…不思議なんだけどさ、自分を信じる気持ちが大事なんだ。
 自分はできると信じる気持ちが強いほど、光の天撃は強くなる。
 君は天撃の才能があるよ。僕はそう思う。だから、君は君を信じてー。

「(そうだ…あの時のように…!)」

ステラは両手に、光を集め始めた。
にわかに、空が明るくなっていく…。

光につられて、地上のモンスターの動きも止まった。

「ステラ!!」

キッスが叫ぶ。

「後のことは僕に任せて!それを魔人にぶつけるんだ!!」

ステラは勇気を振り絞り、

「天撃の…光弾っ!!!」

光の天撃を魔人に放った!
攻撃を受けた魔人がうおっ、とくぐもっと声を上げる。とともに腕が緩んだ。

ステラはその一瞬の隙に、魔人の腕をすり抜ける。
浮力を失ったステラは、重力に従って地上に落ちていく…!

「きゃーっ!!!」

ステラは怖くなって、思わずギュッと目をつぶった。
その暗闇の中、身を守るように固くしたステラの身体をふわり、受け止められる感触と、温かさが包んだ。

「もう大丈夫だよ。」

やさしい声が、空から降ってくる。

この声は…!

ステラがゆっくり目を開けると、目の前にはキッスがいた。
ステラは、キッスにお姫様だっこされていた。

「……!!?///」
「よくがんばったね、ステラ」

自分の状況に赤面するステラをよそに、キッスは微笑み、やさしい言葉をかけてくれる。

風の天撃を使い、キッスはふわりと地上に降り立った。

ステラをそっと地上に下ろすと、キッスはステラを背にかばい、真剣な顔つきで魔人と対峙した。

「キッス…!!」
「ステラ、後は僕に任せて。」

そうは言ったものの、キッスは考えていた。

「(この魔人はともかく、こうしている間にもモンスターが…一人で村を守りながら闘うには、どうすれば…!)」

そう思っていた矢先だった。
村の広場で大きな土煙が上がった。
モンスターが数体、蹴散らされて消えていった。

「なっ…なんだあれは!?」

魔人が声を上げる。その土煙から現れたのは…

「わりぃキッス!遅くなっちまって!!」
「「ビィト!!!」」

ビィトだった。やっと目が覚めたようだ。

「まったく…待ってたよ、ビィト!」
「わりぃ!けど待たせた分、ばっちり回復したからさ。いくぜキッス!」
「おう!」

そう言葉を交わしながら、ビィトとキッスは魔人に向かっていった。


その後、ビィトとキッスの息の合ったコンビネーションにより、一つ星の魔人はあっけなく倒された。
ステラは、二人とともに村に侵入したモンスターたちを倒すのを最後まで手伝った。

そして最後のモンスターを倒し終えたステラは、ほっとしたように笑って……
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