第一章 新しい朝
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白く、白く……。
世界は明るく、そして真っ白だった。
僕がつむっていた眼をゆっくりと開くと、そこには白があった。
しばらくぼーっと見ていると、
それは天井だ、ということが分かった。
だんだん目が慣れてきて、その天井の白さに慣れてくるとともに、
僕の感覚も少しずつ戻ってきた。
消毒液の独特なにおい。
そろそろと頬をなでる、ささやかな風の感触。
その風に揺れる、木の葉のさざめき。
開いている窓からは、風が入ってきている。
―あれ……。僕は、まだ生きている……?
外は静かで、周りに人の気配はなかった。
胸のあたりからは、自分の心臓が動いているのが確かに伝わってくる。
―僕は…まだ生きている……。
身体を起こそうとすると、
いたるところからしびれるような痛みがはしった。
半身を起こすだけでも時間がかかった。
けれど半身を起こした頃には痛みにも慣れてきた。
―ここは…どこだろう……?
辺りを見回してみたが、
そこは間違いなく僕が知っている場所ではなかった。
僕が寝ていた白いベッドに、白い壁。
開け放たれた窓。
風が時折入ってきて、薄い白のカーテンをはためかせている。
窓の向こうに、木々の緑。
それほど高くない場所に、この部屋はあるようだった。
ベッドの右側には、医療用であろう白いキャビネットが置いてあり
そこには花が飾られてあった。
―いったい誰がこんな事をしてくれたんだろう ?
僕は確か、何かから逃げていて。
逃げている時に、倒れて意識を失って……。
その後、どうなったんだろう ?
雨の中を歩いていたことはぼんやりと記憶していたが、
それ以上の記憶は、曖昧で不確かだった。
きれいに巻かれた左腕の包帯に触れてみるが、
ただ包帯の下の傷が痛むだけだった。
世界は明るく、そして真っ白だった。
僕がつむっていた眼をゆっくりと開くと、そこには白があった。
しばらくぼーっと見ていると、
それは天井だ、ということが分かった。
だんだん目が慣れてきて、その天井の白さに慣れてくるとともに、
僕の感覚も少しずつ戻ってきた。
消毒液の独特なにおい。
そろそろと頬をなでる、ささやかな風の感触。
その風に揺れる、木の葉のさざめき。
開いている窓からは、風が入ってきている。
―あれ……。僕は、まだ生きている……?
外は静かで、周りに人の気配はなかった。
胸のあたりからは、自分の心臓が動いているのが確かに伝わってくる。
―僕は…まだ生きている……。
身体を起こそうとすると、
いたるところからしびれるような痛みがはしった。
半身を起こすだけでも時間がかかった。
けれど半身を起こした頃には痛みにも慣れてきた。
―ここは…どこだろう……?
辺りを見回してみたが、
そこは間違いなく僕が知っている場所ではなかった。
僕が寝ていた白いベッドに、白い壁。
開け放たれた窓。
風が時折入ってきて、薄い白のカーテンをはためかせている。
窓の向こうに、木々の緑。
それほど高くない場所に、この部屋はあるようだった。
ベッドの右側には、医療用であろう白いキャビネットが置いてあり
そこには花が飾られてあった。
―いったい誰がこんな事をしてくれたんだろう ?
僕は確か、何かから逃げていて。
逃げている時に、倒れて意識を失って……。
その後、どうなったんだろう ?
雨の中を歩いていたことはぼんやりと記憶していたが、
それ以上の記憶は、曖昧で不確かだった。
きれいに巻かれた左腕の包帯に触れてみるが、
ただ包帯の下の傷が痛むだけだった。