随想録 Ⅰ


無情の光、無常の光



太陽、力強い光。
眩しすぎて目を合わせるのは不可能。
ただただ、分かってほしいだけなのに。
目がくらんで涙が溢れる。

満月、優しい光。
乱れた僕を闇から照らし出す。
僕に罰を与え、罪を悟らせるために。
冷たい雫が頬を濡らす。

決して交わらない陰と陽。
交わらないけれど通じ合う。
見えないけれど想い合う。

晴天の光は僕を無視する。
闇夜の光は僕を嘲る。
対なる光が僕の身体を、ココロを、射殺す。
20/25ページ
スキ