随想録 Ⅰ


雨降るホシに手向けを



はらはらと、ソラが泣いている。
身勝手な人間たちを見て。
はらはらと、天が泣いている。
この哀れな青い地球ホシに。

天はずっと見ていた。
人間ヒトに汚染され蝕まれてゆく、地球の無惨な姿を。
天はずっと聞いていた。
人間に傷つけられ破壊されてゆく、地球の悲痛な叫びを。

いつになれば、彼らは自分の犯した罪に気づくのだろうか?
いつになれば、この雨は止むのだろうか?

誰か、早く気がついて。
誰か、早く終わらせて。
お願い、この連鎖を早く食い止めて。

人間も地球も、そしてこの、果てなき天も。
すべてが壊れ崩れ去ってゆくであろう、その前に。
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