随想録 Ⅰ


きらきら笑顔



前を行くお前はいつも危なっかしく見える。
楽しそうに走り回って転んでしまうんじゃないかって、気が気じゃない。
そんな心配をよそに無邪気に微笑む姿が可愛くて、自然と笑みが零れる。

時折振り返っては、何度も手招きして「早く早く!」と呼ぶ。

大丈夫、離れないから。
後ろを心配する必要なんかないから。

お前は前だけ見ていればいい。
前を向いて、自分の歩むべき道をゆっくりと進んでいけばいい。
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