随想録 Ⅰ


君という名の光



深く暗い闇の中。
僕は一人、ずっと彷徨い続けていた。
だけどそんな僕を嘲笑うかのように闇は色濃くなっていく。

恐怖なんてとっくに消えた。
今あるのは、この闇に似た絶望だけ。

そんな僕に手を差しのべたのは君だった。
僕にとって光そのもの。
優しく微笑む君はとても眩しくて直視出来なかった。

また光を知るコトが出来た。
闇から救い上げて光を教えてくれた君のおかげで。
闇に引き込まれないようにと護ってくれた君のおかげで。

君がくれた温かな光、忘れはしない。
今度は僕が護る番。
君が僕と同じ過ちを犯さないように。
暗い闇に囚われないように。
そして君の光が途絶えないように。

これは僕を救ってくれた君への小さな恩返し。
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