千載一遇
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至って普通の男子中学生。それが僕、秋月螢。
今は必死こいて勉強している、ただの受験生です。
今日も今日とて放課後自主的に勉学に勤しもうとして、図書館に向かっていた。
そう、確かに向かっていた。
それなのに。
「おい聞いてんのかボウズ」
「お前の顔が怖いんじゃねえか?ジョズ」
「うるせェ、エース」
一体全体、何が起こったって言うのか。
夢なのか。そう思い、ギリ、と頬をつねる。痛い。
確かに痛みは存在する。
「おーい生きてるかよい。さっきから何も話さねえのは…ビビってんのかい」
「やっぱジョズの顔が怖ェんだよ」
「おいエースお前しつこいぞ」
『………あ、の…』
座り込んでる僕の目の前に立ちはだかるのは、大きい人達。
混乱して、置かれた状況に着いていけない脳味噌をフル稼働して、何とか声を絞り出す。
兎にも角にも、情報収集は必須事項だ。
「あっ、喋った!」
「すげェ、ちゃんと喋るんだな」
まるで珍獣でも見ているかの様に、ただ声を発しただけで周囲の人達は一斉に騒ぎ出す。
なるほど、見世物になるとはこの事か。
「おいお前ら黙ってろい。何か言いてェ事があるみてェだな、言ってみろぃ」
そう言われて、答えない訳にはいかない。
ひとまず聞きたい事は、ただ一点のみ。
答えによっては、自分の疑問は確信へと変わる。
『………ここは、…どこですか?』