郷に入っては郷に従え
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「ご来店ありがとうございました、またのお越しをお待ちしております!」
結局上下合わせて6,7着ほど買ってもらった。
船旅はよく気候が変わるとの事で、なるだけ四季に合わせたものを満遍なく。
ベリーの価値が円と一緒だとして、値札を見たら割と良心的ではあったが、それでも量を買えば合計もそれなりになる。なってた。
会計の時に言い出せなかった僕のバカ!自分の意見言えない日本人!!
それとはまた別の話だが、多分この二人はなかなかの有名人(と言っていいのか)のはずなのに、割と普通に接客されたなとふと思った。
物資の補給地としても使われているようだって事は、海賊もよく来るって事なのだろうか。
害のない海賊には寛大なのかもしれない。
それとも海軍がいたらチクられるんだろうか。
「ほかに…何か行きてえとことか、欲しいもんあるかよい」
買ったものをわざわざ持ってくれてるにも関わらず、僕の希望を聞いてくれる辺り、優しさが限界突破してる。
自分で持つと言ったのだが、まあ到底持てるはずもない量なので、早々に一番軽い袋だけを渡されて、あとは二人が持ってくれた。
『ええと、…』
「メシにしようぜ!」
「お前にゃ聞いてねえよい!」
道中聞いた話じゃ、大抵の日用品__歯ブラシやコップ、タオルなどなど__は、船内にたくさんあるようで、買う必要は無いとのこと。
そうしたらあとはもう、個人的な物になってくる。欲しいもの、欲しいもの…。
『…カバン、とか?』
「じゃあ行くかよい」
即決。
この優しさに甘えていたら、いずれダメ人間になりそうだな…と一抹の不安を抱えながら、先ほどの服屋から3軒隣にあったカバンを主に取り扱っている店へ。
この辺りはファッション関連の店が多いようだ。