断じて行えば鬼神も之を避く
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「…これで、晴れてお前も白ひげ海賊団だねぃ。最初はすぐ泣くわ土下座し始めるわ、変な奴だと思ってたが……ま、歓迎するよい。どうせ弟が一人増えようが二人増えようが、あまり変わんねえからねぃ」
歩き出したマルコさんは、そう言って軽く口角を上げた。
『あ、あはは……へへへ…』
「笑い方がきめェ。しかもまた泣いてたのかよい…」
少し赤く腫らした僕の目を見たマルコさんからは、辛辣な言葉と共に、呆れたようなため息が漏れた。
意外と酷い。
『軽く心に刺さります…いや、何かもう、嬉し過ぎて、泣いていいやら笑っていいやら……ふふふ、…これからよろしくお願いしますね!マルコさん!』
驚く程緩くなってる頬を抑えきれず、素晴らしいくらいの笑みで握手を求めてしまった。
彼の動きが止まった。
い、一体何が…。
「……」
『……あの、…?』
差し出した手を引っ込める訳にもいかずおろおろとしていると、ハッと気付いたマルコさんは咳払いを一つして、また話し始めた。
「あー……えーと、お前、名前をまだ聞いてなかったねぃ…名前、何て言うんだ?」
『あっ…言ってませんでしたね。僕は、秋月螢です。気軽にケイと呼んでください!』
「ケイ、…か。これからよろしくな、ケイ」
今度はマルコさんの方から手を差し出してきて、僕は軽く引っ込めていた手を再度差し出し、軽く握手をした。
手汗はあまり気にしないでください。
__そんなこんなで、念願の白ひげ海賊団入りを達成し、浮き足立った僕を歓迎する会(またの名を、おっさん達の宴会)が催されるのだが……それはまた、次のお話。
→おまけ