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貴「じゃぁ」









＂またね＂とは言わず









ベットに寝ている男に声をかけ、ホテルを出た









このホテルは町のはずれにあり









人通りがなく









＂暇つぶし＂









をする時はいつもここを使っている









カチ









スマホの電源を入れ









さっき会っていた男の連絡先を消した。









貴「あー、シャワー浴びてくればよかった」









背伸びをしながら上を向くと









綺麗な夜空が広がっていた。









こんな綺麗な夜空なのに









あたしにはなんの感情も湧いてこない









逆に、苛立ち、震え、恐怖、こんな文字が浮かぶ









それもこれもあの事件があったからだ。









なんか、嫌なこと思い出したなぁ









貴「帰ろ」