「確かに桃悟さんとは距離置いたけど､ずっとすきなのは変わらねーし」


『………ッ』



私のまだ止まらない涙を亀梨は服の袖を伸ばして拭いた



『私はっ…亀梨のことすきなのかな…??』



「ぶは､今更なに聞いてんの??」



『わ…笑うなっ…こっちは真剣に聞いてるのに』



この気持ちが≪すき≫だっていうのなら


それをわかるように教えてくれなきゃ



私はきっとずっと迷路から抜け出せない



「桃悟さんはかなり俺のことすきだと思うよ」



『…なんで??』


なんで亀梨はそんなことが言えるの


「んー…」



眉間にシワを寄せた亀梨は


すぐにパッと明るい笑顔に変わった




「桃悟…」



『っ……………』




後頭部に手を添えられたかと思えば



次には亀梨の唇が私の唇へと重なった





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