Calll my name
正直…亀梨の困った顔を見たとき
ここに来なければよかったって思った
今にもここから逃げ出したい気持ちでいっぱいだけど
亀梨に伝えることがある私はこの場でじっと時間が過ぎるのを待った
「ごめん…遅くなった」
しばらくして亀梨は裏口からでてきた
『ううん、私が勝手に待ってただけだから』
亀梨が私に笑ってくれないのなら
私が亀梨に笑顔を向ければいいと思った
だけど私は笑顔を作るのが下手くそで…気持ち悪いくらいの作り笑いになってしまう
「…はい、これ」
そんな私の様子を知ってか知らずか亀梨は私にペットボトルのミルクティーを差し出した
『あ…りがと』
それを受け取った私は亀梨の優しさの奥に
違う感情を抱いてるんじゃないかと不安になった
私自身が…亀梨の傷なのかもしれない
実際亀梨は私の目も見ないし話そうともしない
『今日は亀梨に言いたいことがあって来たんだけど…』
でもこれは間違いだった…??
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