Calll my name






『バカ犬みたい…』



はぁっと息を吐いて


働く亀梨を目で追う




『なにその笑顔…』



亀梨の接客スマイルがぎこちなくておもしろい…



『あ…』


レジの客が途絶えると


亀梨は笑顔で私に手を振ってきた




ここは迷わず無視したいとこだけど…




亀梨に対しての私のほんの少しの良心が傷む



私は亀梨に二、三回小さく手を振って目を逸らした



『…バカだ』




亀梨はもちろん…



私もバカになってしまったみたい









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