Calll my name
コンコンッ━
私がコンビニに向かった時間帯は
意外にもお客さんが少なかった
私はコンビニの外からガラスを軽く叩いて
商品整理をする亀梨をじっと見た
すぐに亀梨はその音に反応して
…わざわざ外に出てきた
「桃悟さんっ」
ほんの少しの距離をどんだけ急いだんだよって思うくらい
亀梨は息切れしてた
『出てこなくていい、仕事しろ』
「えっ…じゃあ中おいでよ」
しゅんとした亀梨は小さく手招きをした
『いいよ、ここで待ってるから…頑張って働け』
「…へ??待っててくれるの!?」
亀梨は声を荒げて私の腕を掴んだ
『私さっき、待ってるって言ったじゃん』
なんか…こいつとのやり取りめんどくさいなー
とか思いながらも
いつもと変わらない亀梨になんだか嬉しくなった
「頑張ってくる!!七時には終わるから!!」
そう言って慌てて中に戻っていく亀梨の背中を見つめた
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