Calll my name
『…だから…なに』
となりに座る亀梨を睨んだ
「俺さ、思うんだけど進路ってこうやって決めるものじゃないからさ」
そんなこと言われなくっても
…わかってるっつーの
「今はそのままの桃悟さんでいなきゃ、焦ってもだめだよ」
だけど…
『…うん』
だけどすごく救われた気がしたんだ
「えっ………桃悟さんなんで泣いて…」
『…泣いてないっ、帰る』
亀梨の言葉が嬉しくて
でも泣きそうになってしまった自分が恥ずかしくて
素早くプリントやペンケースをバッグにしまった
「ちょっ、桃悟さん待って」
私の姿を見て亀梨はあたふたしながらバッグを背負った
『うん、一緒に帰ろ』
私がそう言うと
亀梨は固まった
『なに??どーしたの??』
「あっ、いや…嬉しくて」
『…え??』
「いや、だから…とにかくっ…嬉しかったの!!」
そう投げやりっぽく言った亀梨だけど
頬が赤くなってたのを見て
私もちょっと体温が上がるのを感じた
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