あの日の記憶
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『竜の手おっきくなったね』
ゆりのその声でハッと我にかえった
ファミレスから出てかなりの距離を歩いていた
雨はすでにやんでいた
ゆりの細い腕を掴みっぱなしだったことに気づいて
不自然じゃないように
何も気にしてないように
そっと手を離した
「そりゃ…いつまでもガキじゃねぇんだから
成長ぐらいしてる」
ゆりの左側を歩く
『そっか…そーだよね
んー…でも中学の時はこんなに大きいだなんて思わなかったけどなー』
「…ッ」
ゆりは俺の右手を掴み自分の左手をぴったりと合わせて手比べする
『男の子じゃなくて男の人の手だね』
そうやって少しだけ笑うゆり
「もう高三だぞ…??」
『そーだよね』
中学生の時と一緒なわけねぇじゃん…
そんなこと…わかりきってんだろ??
『高三だもんね』
そのあとゆりは独り言みたいにつぶやいた
『いい人たちだね
竜の友達』
思いだし笑いするゆり
「あぁ…うるさいけど、いい奴らだよ」
隼人には多少ムカついたけど
ピリリリリ━
その時
急に鳴る俺の携帯電話
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