あの日の記憶
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「聞いてたよ…ゆりの言葉
でも悲しすぎてさ…部屋から出られなかった…
ごめんな…」
体中の体温が一気に上がっていくのがわかる…
『忘れられてても…よかった…
竜に…すきって…ちゃんと伝えたくて…戻ってきたの…』
涙が溢れて止まらない…
「ちゃんと伝わったから…」
広くなった肩幅
「忘れるわけがねぇだろ…??」
大きくなった手
「こんなに…」
安心できる竜の体温
「こんなにゆりがすきなのに…」
竜は優しく私を抱きしめてくれる
『竜…』
嬉しくて
涙が止まらない…
竜はそんな私の涙をそっと親指でぬぐってくれた
「やっと言えた」
そう言って少し笑った
私も竜の笑顔が嬉しくって
微笑んだ
「ゆり…
目ぇ閉じて…」
『え…』
「早く…」
『……っ』
目を閉じたと同時に
唇に違和感を感じた
竜が私に何をしたのかなんて
すぐにわかる
恥ずかしくって顔が赤くなってく
『わ…私……あの時かなり落ち込んじゃって…
風邪ひいたんだから』
竜が部屋にいないと思って雨の中帰ったこと…
そんな前の話を今頃引っ張り出してしまうくらい恥ずかしかった
「ごめんな…」
竜は柔らかく笑って
ただただ私の頭を撫でてくれた
.