あの日の記憶
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「ゆり…」
歩き出してしばらく経ってから竜が私の名前を呼んだ
『ん??何??』
私が竜のほうを見ると
竜は難しそうな顔をした
そしてこう言った
「もう…会いにくんな」
低い声で…聞き取りづらいってのもあった
『え??』
聞こえないフリした
「もう……会いにこないでほしいっつったの」
それでも竜はさっきと一緒のことを言う
『なんで??』
ひるんじゃダメ
引いちゃダメ
こんなの絶対おかしいよ
「俺は…中学の時と一緒じゃねぇんだ
俺自身も…俺を取り巻く環境も…」
『そのことと私が会いに行くのには何か関係があるの??』
譲れない…私のすきな時間
「困るんだよ」
でも…
竜の真っ直ぐな視線
突き刺さる
痛い…
『困る………??』
この言葉に耐えられる自信は
ほとんどない
竜の隣を歩けなくて
私はその場に立ち止まった
『…今まで迷惑かけて
ごめんね』
やっとしぼり出した声は少し震えてしまった
なんて悲しい言葉なんだろう…
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