君の願い
言われてみれば…俺…なんか変わったのかも
って……
ちょっと赤西に洗脳されすぎだな…俺
無意味な付き合いはやめただけ
ただ…それだけ
仁「頼む亀梨…家寄らせて」
帰りの電車の中
赤西は縋るような声で俺にこう言った
「断る」
仁「えッ…」
俺が即答すると赤西は眉をハの字にして俺を見てきた
仁「か…亀ぇ」
…なんだよその甘えかた
「…わかったから」
なんか…赤西の様子がいつもと違う
いつもなら一人で降りるはずの駅を赤西と一緒に降りた
発車の合図に流れる音楽とプシューとドアが閉まる音
俺の目は自然と電車を追った
「…ッ」
電車の中には
末本が友達と一緒にいた
そのまま電車は発進した
仁「…どーかした??」
「いや…別に…」
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