君の願い
やたらざわつく食堂
空いてる席を探す俺と
少し長くなった列に並び食料調達をする赤西
「…あ」
俺が確保した席の近くには末本が友達と一緒に昼食をとっていた
まただ…
なんでか俺は末本から目を離せずにいる
いつか悟られてしまいそうで
俺は携帯を片手にいじり
赤西が来るのをひたすら待った
「…………」
末本を見てれば…
なんとなくわかったんだ…
時折末本は目線をどこかにやる
確信はないけど…その目線の先には赤西がいたから
もしかしたら末本は━
仁「お待たせ!!あーやっぱ混むわー」
ふぅっとため息をつく赤西は机にうなだれた
「…おつかれ、お釣りはいらねぇから」
財布から小銭を出し赤西にわたした
仁「つか釣りいらねぇって言われても十円だけじゃん!!」
「十円を舐めんな」
末本と視線が一瞬だけぶつかった…
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