君の願い
あ…今日もいる………
大学での生活もわりと慣れてきた
なぜか末本を見かける回数は多く感じた
末本は友達と一緒に授業受けている
俺は末本の斜め後ろらへんの席に腰を下ろした
相変わらず変な思いを抱えたままだった
悟られない程度に末本に近づいてる…
冷静に今の自分を見ると
明らかに変だ…
つか…さっきから末本の首がカックンカックンしてるんだけど…
恐らく眠気と戦っているんだろう
俺はその戦いを無意識に見守っていた
最終的に俯いたまま動かなくなった末本
どうやら眠気のが勝ったみたいだ
末本の様子に気づいた友達が肩を揺さぶってたが起きる気配がなかった
「…ぷっ」
思わず出た笑い声に俺が一番びっくりした
…が…幸い誰にもバレてなかったみたいで俺は胸を撫で下ろした
あぁ俺…何しに大学入ったんだっけ??
そんなことを考えてしまうくらい俺の気持ちは謎で…それであってやっぱり変だった
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