君の願い
「こいつマジで馬鹿なんだよ
俺がさ…香笑が熱でぶっ倒れて俺ん家いるんだけど…つったら
俺から鍵奪って学校出てったんだ」
仁「だー!!
それは言わなくてもッ」
「正直追い掛けんのもめんどかったからゆっくりきたんだけどさ」
なんて言ってても…二人が心配でしかたなかった
『…そうなんだ』
香笑はニヤッと笑い赤西を見る
仁「心配だったんだよ!!」
赤西は顔を赤くした
「よかったな…
香笑」
『…うんッ』
満足気に香笑は笑顔で頷いた
『亀梨君…ありがと』
仁「亀…ありがとな」
二人からの≪ありがとう≫に
≪これでよかったんだ≫って思った
「だから…赤西にあらたまって言われると…」
仁「なんでだよ!!」
この恋の筋書きはどうやらこれでよかったらしい
今こうして三人が笑顔でいれることが最高のハッピーエンドなんだと思った
俺は久々に恋愛の辛さや苦しさを味わった
だけど…それも悪いもんじゃない
また誰かに出会って俺は恋をするかもしれない…
だけど…ずっと願ってるよ
香笑の願いが
一生続きますようにって…
END
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