君の願い
自分の部屋に近付く度にやたら緊張する
もし上手くいってなかったら
考えただけでギュッと心が痛くなった
いつもは…こんなマイナス思考じゃねぇんだけどな…
なんて思いながらも
そっとドアを開けた
仁「俺も…すき」
仁は香笑をギュッと抱きしめてた
そう言った仁と目が合って
俺は本当に安心できた
仁「あと…亀…ありがとうな」
少し照れ臭そうに仁は言った
「あらためて言われると…気持ち悪ぃ」
『ぇえッ!?亀梨君!?』
俺が答えると香笑は肩をビクッとさせ俺を見た
「すげぇ顔してる」
『し……しかたないじゃん』
香笑はまた泣いていた
だけどその泣き顔は悲しくて泣いたわけじゃない
それは…
香笑の願いが叶って流した涙だったから
俺は自然と笑顔になった
.