君の願い






仁「…香笑が………どうかしたの??」



赤西は恐る恐る俺にこう聞いてきた




「香笑さ…昨日熱でぶっ倒れて…今俺ん家にいるんだけど」


ガタッ━!!



俺がこう言うと赤西は勢いよくその場に立った



仁「鍵!!」


そして俺の目の前に手を出した



「は??鍵??」


一瞬のことで何がなんだか理解ができない



仁「亀ん家の鍵だっつーの!!いっつもポケット入れてんだろ!?」



おもむろに俺のジーンズのポケットに手を入れた赤西は鍵をしっかりと奪いそのまま走り去っていてった




「…ったく…少しは落ち着けよな…」




だけどその必死な赤西の姿を見て俺は安心した




もう香笑は…泣かなくてすむだろう





これできっぱり割り切ろう



俺は



赤西と香笑がくっつくのを心の底から願うから…







俺は電車を三本見送って自分のマンションへと向かった




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