君の願い









ピンポーン━



いわば家でふて寝をしてた俺はベルの音で目を覚ました


まだ寝始めてからあんまり時間が経ってないことは…


窓から見える外の明るさでなんとなくわかった



ガチャ━


「…香笑」



そこには呆然と香笑が立ち尽くしていた


『………』


何も話そうとはしない


ただ…また泣きそうな顔をしていた



「…どうした??」



俺がそう声をかけると数秒の内に香笑の目には涙が溜まって一気に溢れ出した



『わ…私……ッ』


「とりあえず入れよ」



また赤西…か…







「いやだったら言わなくていいけど…
…何があった??」


『仁にね…
……友達でも
無理って…言われたの』


涙を流しながら香笑は必死に俺に伝えた


「………」


赤西が…そんなことを…



『もう…私の恋は
終わっちゃった』




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