君の願い
俺ってこんな奥手だったけ…
なんか情けねぇなぁ…
香笑がすきって確信してんのに…何もできねぇ
『亀梨君ッ』
そんな俺の気持ちを知らない香笑は無邪気に俺のとなりに来る
『昨日はありがと』
そう言って缶コーヒーを俺に差し出した
「別にいーのに」
とか思いながらも香笑の気持ちと一緒にありがたく受け取った
『あッ仁、今日レポート作らなきゃいけないんだって
お昼も…帰りも図書館…てことで…
今日は仁これないって』
「ふーん」
つまり昼も帰りも香笑と二人きり…か
『それで…相談なんだけど…
私が図書館に寄ったら仁迷惑かな…??』
少し小声になりながら香笑はこう言った
「…は??
…それ俺に聞くの??」
『え…??』
あ…やべ………思ってること言っちまった
『ご…ごめんねッ!!』
って俺が香笑を困らせてどうすんだっつの…
「フハッ…冗談」
『じょう…だん??』
「まぬけ面…」
『だッだって亀梨く…』
「行けばいいじゃん」
『え……』
俺は完璧に応援側だな
「すきだったら…一緒にいたいって思うの当然じゃね??
俺も…そう思うし」
俺も…そう思うよ…
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