君の願い

[18/35㌻]






『ねぇっ亀梨君ッ』


寝る体制に入った俺を香笑は阻止した


「んぁ??」


『質問の答え聞いてないんだけど…』



「あぁ…だから……
香笑は赤西のことがすきなんだろ??
ってこと」



これ自分で言ってなんかへこむ…





『亀梨君…どうして私が…』


「見てればわかる」



『え…??』


「香笑見てればすぐわかる」



『で…でも…』



完璧にわかったのは今日だけど


薄々は気づいてた


俺は…どうすればいいんだ…??


考えるのもめんどくさくなり俺はそのまま目を閉じた



『…って寝てるし!!』


香笑の突っ込みが微かに聞こえた








香笑は赤西のことがすき


でも俺は…それをあんまりよく思わない


赤西が香笑に話し掛けに行ったとき、正直焦ったし嫌だった



長い間自分の感情と関係ない日々を過ごしてくると…鈍るんだな…




大学入って俺がずっと見てたのは香笑だった





俺…香笑のことが



すきなんだ…




この時


俺はやっと気づいた



.
18/35ページ
スキ