君の願い






しばらく話したあとに赤西はこんなことを言い出した




仁「じゃー逆に香笑が和也って呼ぶのは??」



それこそ何言ってんだ!!



「かゆいからやだ」



仁「えーなんでー??」



「なんでじゃねぇ」



そんな言い合いをする俺らを末本はただ笑って見てた






仁「って…もう次の授業始まるじゃん!!」


『えっ…もう!?』


二人して携帯で時間を見てた


仁「ごめん!!俺行くわ!!」




そのまま赤西は荷物をまとめて走っていった



つか…いきなり二人きりにすんなよ!!


「そっか…あいつ東校舎まで移動だもんな…」


『…そーなんだ……』


少し淋しそうな表情をする末本…


なんだか心がチクッと痛んだ



「ぼーっとしてねぇで俺らも次行くぞ」


『え…あ…そっか………えぇっと……』


「…ん??」


末本は立ち上がったものの動こうとはせずに苦笑いで俺を見る


どうしたんだ…??


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