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和「敏子がずっと想ってる奴は誰だった??」






私の前に立ち止まった和也は私にこう聞いてきた






和也は私の淋しさを消してくれた



でも淋しさは溢れるばかりでなくなりはしなかった









私の中にはいつでも仁がいて




仁のことばっかり考えてた










後ろめたい気持ちでいっぱいになって私は俯いた





『………仁』




和「ちゃんと俺の目ぇ見てしっかり言って」



私は顔をゆっくりと上げた



『………』



びっくりした…


和也…ものすごく優しい顔してるから



和「誰だった??」




『…仁』




和「よく言った」



和也は満面の笑顔になった



和「遠回りしたぶんだけ…仁も敏子も強くなれたと思う
…もう離れるんじゃねーぞ」



和也は私の肩をポンッと叩いた



和「よしッ!!じゃあ仁のとこに行ってこい」



そう言って和也が指差した先には仁の後ろ姿が見えた


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