Crazy Love
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キーンコーンカーンコーン━
屋上にもはっきりと聞こえるチャイムの音に私はハッとした
仁「授業…始まったな」
私を下から覗き込む仁はこう言った
『私が仁に別れてって言ったのは…』
チャイムが鳴っても関係ない
今言わなきゃいけない
そんな気がして私は震える声で言った
『どうしたらいいか…わからなかったから』
先が見えないから苦しかった
怖かった
仁「………」
仁は顔色を少しも変えずに私の言葉を受け止めた
『私は…弱くて……見えない先のことばっかり考えて…たえられなかった
前も言ったけど…私のワガママだから』
唇を噛み締めた
私はなんて嫌な人間なんだろう
仁を苦しめたくないのに………
仁「先のことが見えないのは当たり前だろ
明日はどうなるのかなんて…誰にもわかりやしない」
そんな切なそうな顔させたくないのに
仁「じゃあ…今は先が見えんの??」
ドクッと心臓が鳴る
私は預言者でもなんでもない
先が見えるはずがない
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