Crazy Love
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私は無言で席を立ち
和也に引かれるまま教室の外に出た
早く仁から離れたくてしかたなかった私にとって和也は救いの手だった
でもそう思ってしまう自分が
卑劣で
悔しくて
零れそうになった涙を我慢した
仁「敏子!!」
私たちが廊下を歩き出してすぐに仁は叫んだ
でも私には振り返る勇気がなくてその場で足を止めた
和也も私と一緒に歩くのをやめてくれた
仁「俺っ…敏子のことがすきだから!!」
『!!』
仁「敏子じゃなきゃ…ダメなんだよ…」
廊下に仁の声が弱々しく響いた
震え出した手で和也の手を強く握った
私は仁の言葉に答えられないから
この場にいるのが辛かった
痛い思いを抱え
私は足を進めた
仁「諦めねぇから!!」
背中に突き刺さる仁の言葉にギュッと目を閉じた
足を止めたら終わりのような気がして
意地だけで前へと歩いた
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