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『…あったかい』


私はそっと和也の背中に手をまわした


和「また…離してって言われるかと思った」


笑い声まじりの和也だけど…その声からは不安さも感じとられた



『言わない…』



そんなこと言えない…



和「敏子…すきだよ」



突然の言葉に私は顔を上げた



『…和也??』




真っすぐな瞳に見つめられて…そらせない



私の肩に置かれた和也の手



ゆっくりと近づいてくる和也



和「キス…していい??」


小さくて少しかすれた和也の声


ドキッと胸が鳴った



『うん………』



小さく頷いた私はそのまま目を閉じた




スッと和也の手が私の頬に触れたと同時に


ﾁｭ━


和也の唇が私の唇に触れた




和也って…こんなに優しいキスするんだ…



こんなにドキドキしてるのに


なんだか冷静にそう考えて余計に恥ずかしくなってた



和「帰ろっか」



目を開ければ満面の笑みの和也がいて


手を引かれた



『うん』



和也の笑顔を見ると私も幸せな気分になった






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