光をあげる
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「そんな大事なこと麻世一人で抱え込んでほしくなかった…」
『………』
私を抱きしめたまま和也はこう言った
「二人の問題なんだから、俺のことをよそ者扱いすんなよって…」
妊娠してたら困る、そう言うことじゃなく、ちゃんと二人のこととして受け取っていた和也に対して申し訳ない気持ちでいっぱいになった
『…ごめんね、私が和也のこと信じてないみたいで…嫌な思いさせちゃったよね』
「…色々反省した」
『………なにを??』
「俺が麻世のこと名前で呼んだのってさ…
俺との距離が縮まったって思わせたかっただけなんだ」
『……??』
和也の言葉が今の私にはなんだか難しく聞こえて
私は首を傾げた
「俺と仲良くなったって思わせて…
思わせて裏切るつもりだった」
『………ひどいね』
和也の魂胆がやっとわかった私
自白する和也に笑いが込み上げる
「でもそんなの…できなくてさ
俺…いつの間にか麻世に夢中だった」
そのあと和也は≪度胸ねぇな俺≫と付け足して笑った
『私も和也に夢中だったよ』
私がこう言うと
和也は
「すきだ」
こう言ってくれた
聞き逃してしまいそうな
和也の低くて小さな声
たった一言なのに…
こんなに心が暖かくなるの
たった一言なのに…
涙が流れて止まらないの
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