私の願い
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「全部すぐ頭に浮かんできた……」
『…』
「香笑が……あまりにも……」
彼はそこで言葉を詰まらせる
『仁のすきな人に…似てる??』
私は顔を上げて彼を見た
彼はまだうつむいたままで
小さくうなずいた
「別れた彼女に…」
『…すきなんだ』
あぁ…この人はずっと
ずっと一人の彼女だけを想って…
『今でもずっと…すきなんだね』
今でもずっと…
忘れられないんだね…
「香笑…ごめん」
辛そうな顔をして…
『やだなぁ仁…謝らなくったっていいじゃん』
そんな悲しいことを言わないで
「……ホントは香笑のこと…
ずっと前から知ってたんだ…」
『ずっと前…??』
「…うん
大学入ってちょっとした頃…廊下ですれ違ってさ」
大学に入ったとき…??
「思わず引き止めてしまいそうになったのは
一生忘れらんない」
仁が悲しい笑顔するから
私も悲しい笑顔になってしまう
.