『待ってよ和也ッ!!』


やっとつかんだ和也の腕



「…お願い………
みちるは…
仁と一緒にいて??」


立ち止まった和也はこう言った




「そのほうが…
幸せになれるよ」



だから…



どうして勝手に決めるの…??



「俺はみちるを笑顔にすることできねぇよ
いっつも約束破って…
みちるを悲しませることしか…できねんだ」



『…』



「仁はみちるのことを笑顔にできる…
屋上で笑ってた…なま…
仁が言う通り…俺は最低だよ
体で縛り付けてただけじゃん」




『勝手に決めないでよ
和也…私が思ってること知らないッ』



聞いてよ…

私の話聞いて




『和也がすきなの』


「………」



『だから不安だった…
約束破るって…それは部活だから仕方ないって思ってるよ
だけどドタキャンは三回に一回くらいにしてほしい!!』

て…自分の願望が!!


「………なんだよそれは…」





あれ…??和也笑ってる??



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