チャラ男と私
「やっべー、忘れてたー」
作業も終盤に差し掛かったころ、赤西はやっと教室に現れた
「お前、今まで何してたんだよ」
「あれー、カメなんでいんの??」
「お前を待ってたんだよ」
「あー、ごめん、あっかとリンとおしゃべりしてたー、二人ともカワイイんだよ」
「相変わらずだな」
いつものことなんだなぁ…亀梨君が動じてない
ホント、だらしない
私は彼の存在を無視して作業を続けた
「あっ白石、それ俺やるよ」
「………いいよ、もう終わるから…亀梨君と帰ったら??」
赤西とはあまり関わりたくない
「あとは俺がする、俺が室長なんだし」
「………じゃあ任せる」
やるってんならやればいい
私は帰る準備をしバックを肩にかけた
「でも帰っちゃだーめ」
「…なんで??」
「送ってくから」
「はっ!?いやっ、まだ明るいし」
突然の赤西の言葉に私は焦った
まさかそんなこと言われるなんて思ってなかったし…
さらに赤西は追い打ちをかけるように言う
「白石かわいいから誰かに襲われないように」
「~っ!!そんなの…思ってないくせにっ!!」
私はそのまま教室から飛び出した
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